白い恋人パーク | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

高めの旅費さえ気にしなければ、夏の北海道は避暑の旅先として絶好の場所である。夜の大通公園から一丁目の方向を眺めると、無数の灯りに彩られた札幌テレビ塔が見えてたいへん美しい。明るい太陽の下、小樽運河の岸に立って涼しい風に吹かれていると、遠くの山々には雲がかかり、自然と心もゆったりとしてくる。もちろん、北海道ですばらしいのは景色だけではない。新鮮な牛乳、温かいラーメン、香りがたまらないジンギスカン、精緻に作られた海鮮丼……どれを見ても、食欲をそそられる。


美しい景色を充分に見て、おいしい食べ物をおなかいっぱい食べて、さあ、北海道のお土産を買って帰ろう、という時に欠かせないのが非常に有名なお菓子、「白い恋人」である。「白い恋人」はどこでも手に入れることができるが、このおいしいお菓子を作っている様子は北海道でしか見ることができない。札幌市の中心から東西線に乗って宮の沢で降り、5分ほど歩くと、童話に出てきそうな公園と建築物が見えてくる。これが、「白い恋人」を製造している工場がある、「白い恋人パーク」である。


門を入るとまず目に付くのがローズガーデンだ。480平方メートルほどの庭園に、いろいろな品種のバラが栽培されている。5月中旬から10月末まで、ここでは各季節に咲く、バラを初めとする花々を鑑賞することができる。入口近くのからくり時計塔では毎正時に、動く人形が楽しい音楽に合わせて観光客のためにパフォーマンスを行う。もちろん、「白い恋人」の製造を見学するのが、この旅行のハイライトである。工場の三階では、600円で「白い恋人」製造の全工程を見ることができる。


ラングドシャークッキーにチョコレートをサンドし、冷却し、賞味期限を印刷して個包装するまでの全過程を一つ残らず見られるのだ。工場の二階では、さらに明治、大正、昭和の様々な玩具のコレクションを見ることもできる。一階のショップでは、看板商品の「白い恋人」だけでなく、「美冬」「TSUMUGI」などのお菓子を買うことができる。中庭のソフトクリームハウスでは、300円で白い恋人特製のおいしいソフトクリームが食べられるし、一階のカフェでは、香り高いコーヒーや、きれいでおいしいケーキを楽しむこともできる。本当に、目も口も存分に楽しめる旅行と言えるだろう!

Photo by 小雅

白い恋人パーク http://www.shiroikoibitopark.jp/  (日、英、中、韓)