富士フィルムの新しいデジタルカメラ | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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毎年桜の季節になると、多くのデジタルカメラメーカーは春の新商品を発表する。今年は東日本大震災に見舞われたが、フィルムの老舗である富士フィルムでは4月に新製品の発表会を開催した。その中で、FinePix Z900EXRというコンパクトカメラが注目を集めている。さて、どんなカメラだろうか?

Z900EXRはコンパクトで美しいフォルムを持ち、おしゃれなスライドカバーのデザインで、レッド・ピンク・ホワイト・ブルー・シルバーの五色がそろっており、一目で女性向けの製品であることがわかる。この妖精のようにかわいらしいカメラは、電池やメモリーカードを含めてもわずか158グラムで、iPhone4と同じぐらいの重量である。


実際に操作してみると、似ているのは重さだけではないのに気が付く。カメラの後ろにはワイドタッチパネルがあり、パネルの隅には「HOME」と書かれたボタンがあるだけで、他には何もない。これもiPhoneにとても似ていないだろうか?また、iPhoneの操作と同じで、Z900EXRはパネルにタッチするだけでピント合わせをしたりシャッターを切ったりできる。撮った写真を見るときも、二本の指で画像を拡大・縮小することができる。このようなデザインにした理由は簡単で、iPhoneが使えれば、このカメラもすぐに操作できるというわけである。


だが、iPhoneとこんなに似ているなら、Z900EXRの存在価値はどこにあるのだろうか?iPhoneはカメラなどの各種機能を備えてはいるが、やはり携帯電話である。一方Z900EXRは、富士フィルムの製造した「カメラ」専用の製品である。このカメラが採用するセンサ「EXR CMOS」の画素は1600万で、最高感度はISO6400だ。また最新式の画像処理エンジンを搭載し、撮影場面の変化に応じて自動的に「人物」「ペット」「逆光」など49種のモードから最適なものに切り替えることができる。つまりZ900EXRでは、光線不足、色温度の偏差など、コンパクトカメラによくある欠点をほとんどなくしたと言えるのだ。また、Z900EXRは28-140mm相当の光学5倍ズームレンズを備え、デジタル動画撮影機としても、解像度が1920×1080ピクセルのHDフルハイビジョンデジタル画像を撮影できる。


また、撮影画像を再生する時、Z900EXRではスクリーンの上にプレビュー、下にサムネイルが表示される。このような一目瞭然の使いやすいデザインなので、デジタルカメラが苦手な人でも簡単に使用できる。Z900EXRの唯一の弱点は超接写撮影で、最短焦点距離が9cmなので、その点はまだ改善の余地がある。Z900EXRはオープンプライスであるが、小売価格は約3万円(人民元約2400元に相当)になると予想されている。

(C)富士フイルム株式会社

富士フイルムFinePix Z900EXR http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/z/finepix_z900exr/index.html