大震災後の思い | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

21世紀の2回目の10年が開幕したばかりの時、最悪の悲劇――東日本のマグニチュード9の大震災が起きてしまった。大きな揺れ、津波、放射能・・・日本は今、これまでにない試練に直面している。そして、絶え間なく続く余震が、復興の道をさらに難しくしている。この大変な状況に当たって、「ELLE」中国語版編集部からのメールが、私の心を動かした。


「地震の後、大変なニュースが次々に届いています。1500キロも離れた上海にいても、みんな漠然とした不安と恐怖を抱いています。お願いがあるのですが、日本で困難に直面している何人かの女性たちにインタビューして、地震が彼女たちの人生観や価値観をどう変えたか聞いてみていただけないでしょうか?」――この質問に対し、編集者、広報担当者、アーティスト、フリーライターの4人の女性たちが、この自然災害を経験した後の心の変化を率直に述べてくれた。


突然襲ってきた地震に、命のはかなさと貴さ、友情の温かさと大切さを感じた。「地震が起こるまでは、何事もなく無意識に毎日を過ごしていましたが、実はとても幸せだったのだと思いました」(フリーライター)。荒々しい自然の前に、命がこんなに脆いとは。我々は生きている毎日をもっと大切にしなければいけない!「普段はあたりまえに命があって、生活して健康で、それがどんなに貴いことか!友達や家族がどんなに大切かを改めて感じました。今後はもっと彼らと深く関わっていきたいです。」(編集者)


女性たちの答えには、明らかな変化が見られた。以前は「他人に迷惑をかけない」という日本的な倫理観だったが、それが次第に「他人を励ましたい」という新しい美徳に転換しつつあるのだ。「身体は無事でも、心は悲鳴を上げている。そのような気持ちでいる人たちに、少しでも心を慰める希望を与えるために、ブログで作品を公開し続けています。心が弾み、楽しさを感じるように。みなさんが共感してくださるように願っています。」(アーティスト)


今回の大震災は、日本の現代女性たちにとって、一生の間、永遠に消し去ることができない記憶と傷跡になるかもしれないが、彼女たちの心に、永遠に他のものでは替えられない洗礼と思想を与えたのかもしれない。ソクラテスは、「内省のない人生は生きる価値がない」と言った。災難はいつか終わる時が来る。生きている私たち一人ひとりは、被災して生き残った者も、災害から遠く離れた者も、今から人生の1分1秒を大切にし、目の前にある当たり前のものも、当たり前ではないものもすべて大切にしていけば、きっと気付くだろう。「笑顔が少しずつ少しずつ世界に戻ってくる」(広報担当者)ということに。

(C)PRAY FOR JAPAN (C)mello031213

世界から届いた日本への祈り http://matome.naver.jp/odai/2129992696546766901  (日、英、中、韓など)