九州新幹線と銀河鉄道999 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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鉄道を題材にした漫画と言えば、代表的なのが「銀河鉄道999」である。この古典的作品は1977年に誕生した。主人公「星野鉄郎」が「銀河鉄道999」に乗って銀河を巡り、地球外文明を体験するという物語である。漫画の一つ一つの物語からは、作者の文化や社会に対する鋭い観察力を感じ取ることができる。当時の若者たちに大きな影響を与えた「銀河鉄道999」は、多くの人にとって努力と理想のシンボルになっているのである。


3月12日に、九州新幹線の鹿児島ルートが開通した。このことは、北は青森から南は鹿児島までの新幹線ネットワークが完成し、人々の宿願が達成されたことを意味する。開通を記念して、駅では「銀河鉄道999」弁当が販売されることになり、鉄道ファンと漫画ファンの間で話題になっている。「銀河鉄道999」の作者、松本零士さんは福岡県生まれで、小学生時代を小倉で送った。その後、高校1年の時にここで「九州漫画研究会」を立ち上げ、漫画家としての道を歩み始めた。それで、小倉駅と博多駅でこの特別な駅弁を発売することになったのである。


「銀河鉄道999」弁当の箱の前面には漫画のヒロイン、メーテルが大きく描かれ、開けると作者のサインとイラストが入っている。駅弁を食べ終えたら、弁当箱の底から「銀河鉄道999のパスポート」を取り出せる。駅弁には、小倉名物「イワシのぬかみそ炊き」、熊本名物「阿蘇高菜」、鹿児島名物「さつま揚げ」など、沿線の地方の九つのおかずが入っており、本場の九州の味を楽しめる。


さて、駅弁の価格はというと、その答えは実にシンプルで、999円だそうだ。新幹線のたくさんの駅弁の中でも、安くておいしいものの一つと言えるだろう。日本では、鉄道とアニメが合体する例は少なくない。秋葉原はアニメファンの聖地であると同時に、日本で最も有名な鉄道模型店の集まる場所である。また、高田馬場は鉄腕アトムが誕生した場所で、駅ではアトムの有名なテーマソングを発車ベルに使っている。さて、次はどんな趣向が見られるだろうか?期待しよう!

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九州新幹線全線開通記念ポータルサイト http://www.kyushu-shinkansen.jp/  (日、英、中、韓)