「真・三國無双6」発売 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

中国でいちばん人気のあるゲームソフトは何だろう?その答えは「ウイニングイレブン」でもなく、「Wii Sports」でもなく、「真・三國無双」シリーズである。日本では「真・三國無双」は厚いファン層を持っており、シリーズが誕生して10年間の出荷量は1500万本を超えている。ここ数日行われていた最新作の体験イベントには、多くの女子学生や主婦、中年サラリーマンたちも押し寄せていた。


こうした人気の理由はいたって簡単だ。「真・三國無双」シリーズのゲームは、中国の三国時代の戦場をリアルに再現しており、趙雲、夏侯惇、呂布などの名将を動かすことによって、プレイヤーはその役割になりきり、一騎当千の爽快感を味わうことができるのだ。また、同じ戦闘であっても、操作する役割が異なればストーリーも異なってくる。例えばプレイヤーは、赤壁の戦いの中で双方の任意の武将を選ぶことができる。また、ゲームには歴史を変えられる余地も残されている。例えば、プレイヤーが操作する関平は麦城から脱出するチャンスがあり、夷陵の戦いで自ら関羽の敵を討つこともできるのだ。こうした内容は、ゲームに多くの魅力を加えている。


「真・三國無双」はシリーズ4でピークに達し、発売当月の販売量が80万本を超えた。だがシリーズ5の時には、製作者が戦略に失敗して、ゲームの雰囲気を変えたために市場の支持を得られず、登場人物が減ったこともプレイヤーの批判を浴びた。ゲーム販売数は激減し、80万本を売り上げるのに半年もかかった。失敗の経験を教訓として、3月10日、「真・三國無双」の、ソニーPS3用のシリーズ6が発売された。5で削除された多くのキャラクターが戻ってきて、魏・呉・蜀にはそれぞれ馬岱、賈キョ、丁奉などの新しい人物が登場した。この他、本作にはたくさんの三国時代後期のストーリーが加えられ、新たに司馬師、司馬昭、鄧艾、鐘会などから成る晋国陣営が加わった。そのため、シリーズ6で選択できるキャラクターは60名を超えており、シリーズ中最多である。


本作ではシリーズ5で評判があまりよくなかった変身システムは捨て去って、「歴史体験」のコンセプトに回帰している。動画から直接戦闘に入っていく新しいシステムも、細かに描かれた細部の表現も、この日本人が製作したゲームが再び三国時代ブームを巻き起こす理由となっている。本作は、まもなく中国語版を発売するという計画もある。ただ、地震の影響で、現在のところオンラインゲームはしばらくの間停止されている。

Photo by 凱特

「真・三國無双6」 http://www.gamecity.ne.jp/smusou6/