現在、日本全国各地には数千ものご当地キャラがある。「ひこにゃん」のように全国的に有名なものもあるが、多くは最近になって誕生した、現地の人しか知らないご当地キャラたちである。
兵庫国体のためにデザインされた「はばタン」や、神戸市環境局がゴミの分別促進のためにデザインした「ワケトン」などのご当地キャラはあまり知られていないが、「ワケトン」の表情には一般のご当地キャラのような正義感や優等生的な雰囲気がない。こうした個性的なキャラクターは、知名度が高まれば、きっと「ひこにゃん」より人気が出ることだろう。そんな残念な気持ちを抱く人は多いはずだし、自分の地元のご当地キャラを全国のご当地キャラファンに教えたいという人も少なくないに違いない。
こうした願いを実現したのが、TINAMIが2月9日に開設したサイト、「ご当地キャラカタログ」β版である。サイトの会員になれば自由に書き込みができ、たった1日で600ものご当地キャラが登録された。会員は、都道府県や興味のあるキーワードでご当地キャラを検索することができ、「お気に入り」として保存もできる。また、好きなご当地キャラのクチコミを投稿することも可能だ。ご当地キャラの詳細ページでは、「総合評価」「ゆる度」「萌え度」「クール度」を5段階で評価できる。
自分が知っているご当地キャラが登録されていない場合は、自薦他薦を問わず、会員なら自由に登録することができる。新しいご当地キャラを発見したけれど、名前がわからない時は、「未確認キャラ発見」に投稿して、他の会員に教えてもらうこともできる。無名のご当地キャラを登録して人気が出たら、まわりに自慢することもできるだろう。会員登録は無料で、TINAMIやツイッターのIDも使える。
ビジネスモデルが確立できれば、サイトと自治体や地方企業との共同イベントを行い、様々なPR活動の助けとするなどの考え方が近い将来実現するかもしれない。「ご当地キャラカタログ」は登録キャラ5000件を目標としており、まもなく位置情報を活用したiPhoneアプリも登場する予定だ。
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