カシオの新しいカメラ | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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カシオは10月19日、東京の新宿で「写真革命」と題したデジタルカメラの新製品発表会を開催した。会場は一般のデジタル製品発表会とは異なる雰囲気で、足を踏み入れた瞬間、自分が間違って画廊に入ってしまったのかと思ったほどだ。美しい額に入れられた風景画がたくさん飾ってあったからだ。しかし司会者の説明を聞いて、それらが実は「ハイダイナミックレンジ合成」(HDR)機能によって処理されたデジタルフォトであることが分かった。


HDRは画面の迫真性を追求する、現在のところ最も先進的な手段である。一般の写真は黒から白までの色しか表示できず、白を超えた明るい色(太陽の光や金属のハイライトなど)にはうまく対応できない。HRDの処理技術は白と黒の極限を突き破り、明るい色は非常に明るく、暗い色は非常に暗くし、画面の細かい部分も失われることがない。ごく普通の風景でも、HDRによって処理すると油絵のように美しくなるのである。


簡単に油絵のような美しい写真を撮ることができる連写効果を備えた新しいデジタルカメラは、EX-ZR10である。EX-ZR10が採用するCMOSセンサーの有効画素数は1230万であり、光学7倍ズームレンズを搭載している。HDR写真を自動処理できるだけでなく、最高40fpsの高速連写をサポートし、解像度1080pの高画質画像が撮影できる。また驚かされるのは、このように素晴らしい性能を備えたデジタルカメラなのに、サイズは僅か102×69×27ミリメートル、重さは176グラムで、バッグに入れてもまったくかさばらないことである。


発表会でもう一つ注目を集めたデジタルカメラはEX-H20Gである。このカメラは有効画素数1410万のセンサーと光学10倍ズームレンズを採用しており、解像度720pの高画質画像が撮影でき、360度パノラマモデルもサポートしている。これだけでも非常に素晴らしいのだが、もっと興味深いのは「ハイブリッドGPS」という新機能である。


現在、GPS機能を備えたデジタルカメラはますます多くなっているが、このカメラが他と違っている最大の点は、電源がオフになっていてもカメラに内蔵されたセンサーが働いて計算を行えることである。そのため、建築物やトンネルなどGPS信号のない場所でも自分の位置を算出することができる。旅行の好きなカメラファンにとって、これは非常に行き届いた設計と言えるだろう。この二つの素晴らしい新製品は、価格がそれぞれ4万円前後(約3300人民元)で、11月26日に発売予定である。

写真提供:カシオ計算機株式会社宣伝部

カシオEX-ZR10 http://casio.jp/dc/products/ex_zr10/  カシオEX-H20G http://casio.jp/dc/products/ex_h20g/