ネットワークサービスの普及に伴って、オンラインゲームをしたり、ネットワークを利用した新しいゲームの場を開拓したりすることはもはや珍しいことではなくなった。
「PlayStation Network(PSN)」は、ソニーが「PS3」や「PSP」のユーザーのために打ち出したオンラインサービスである。登録すると、「PlayStation Store」限定発行のゲームを購入したり、最新のゲームの体験版、PV、追加アイテムなどのコンテンツをダウンロードしたりもできるし、世界中のユーザーと対戦することも可能だ。PS3ユーザーなら、ネットワークを通じて他のユーザーと交流することもできる。ソニーでは3300万のPSN登録ユーザーという貴重な資源を重視して、2009年11月「Sony Online Service」という新しいネットワークサービスを発表した。
これはネットワークサービスによってハードの付加価値を高め、他社との差異化を加速するというもので、ソニーでは2012年度までにネットワーク関連事業において年間3000億円の売り上げを目指す。このサービスの目的は、PS3の開発コストの削減によって黒字化を図ることにあり、さらに3Dゲームの導入によってさらにPSN事業を拡大しようとするものである。
最近は液晶テレビやDVDレコーダーによってオンラインで最新の映像を受信したり、関連するコンテンツ資料などをネットで検索したりすることが徐々に盛んになってきている。ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」、DVDレコーダー、電子書籍端末、VAIOなどのユーザーは、このサービスによって登録名を一本化でき、一つのIDで複数デバイスへのアクセスが可能になり、使用記録はすべてのハードに保存されるようになる。
テレビを購入した後は「Sony Online Service」を利用して、常に新しいアプリケーションを追加してテレビを進化させていくことができ、ソニー側ではこれによって新たな収益源を開拓することができる。現代の日常生活では、ネットへのアクセスが最も多いのは携帯電話なので、携帯電話と他の製品を結合していくことが、製品の差異化を図る重要な鍵になる。2010年にソニーは3D関連商品とコンテンツサービスを全面的に展開する予定だ。PS3の駆動プログラムのバージョンアップを行えば、3D ゲームにも対応できる。3Dゲームの登場も大いに注目を集めている。
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