踊絵師神田サオリの年末イベント | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

街にはクリスマスツリーが美しく飾られ、新年を告げる除夜の鐘が鳴るのもまもなくである。以前「東京流行通訊」特別増刊 において紹介した踊絵師の神田サオリさんが、溢れるアートへの情熱と独自の発想により、国際的大都市、東京の年越しにあたって、美しい一楽章を描き上げた。

1.テーマ:真っ白な空間での製作
日程:11月26日~12月10日(完成作品の展示は1月11日まで)
場所:オルタナティブスペース(渋谷西武百貨店8階)
時間:毎日17時~19時
サオリさんのコメント:白い空間に絵が増殖していくのは やはり ゾクゾクします。

真っ白な壁、真っ白なキャンバス、真っ白な額縁、真っ白な石膏モデル・・・。真っ白な世界で、サオリさんは大胆に、そして繊細に絵筆を走らせる。インパクトの強い赤と黒がメインの色調を作り、ギャラリー全体が次第に一つの立体作品に変貌していく。歓声が上がり、その瞬間の情景や絶えず変化する温度や気分、感覚は、まるで車窓から見るうつろう景色のようにその痕跡をとどめない。だが、サオリさんが体をくねらせて舞い踊りながら描き続けるその空気は、永遠の記憶として心に刻まれる。

2.テーマ:密蜜に描いた耽美世界(新作個展)
日程:12月16日~12月23日
場所:新生堂画廊/千住博ルーム
時間:11時~18時(最終日は17時まで)
サオリさんのコメント:夢の中で夢をみた/遠くのダキニ/白い砂/天降るうたごえ/薫る闇/La La Shangri-La/また帰れない

夜と昼を隔てる境界のドアを開け、桃源郷に入る。ダキニはチベットの伝説中の舞踊家で、虚空の旅人である。天女が空に浮かんで舞う姿、うっとりするような美しい肢体、サオリさんの汗と血が凝縮された美しい軸装とパネルの作品は、生き生きと輝き、その場から立ち去りがたい気持ちにさせる。

写真提供:神田サオリ

神田サオリ公式サイト http://www.saorian.com/