元来、構造が非常にシンプルなチョロQだが、この度、レーシングカーの名前に恥じないハイブリッドカーが登場した。ハイブリッドチョロQには「ゼンマイタイプ」と「リモコンタイプ」の2種類がある。開発においては従来の商品のもつ互換性を重視し、これまでの規格をそのまま採用しており、車体を交換するだけでゼンマイタイプとリモコンタイプを転換することができる。
リモコン機能を備えたハイブリッドチョロQには、次の3つの特徴がある。まず、加速ボタンを押すと超高速走行を実現できる。そして、本体とリモコンは高速充電が可能で、5分間の充電で5分間走ることができる。さらに、車体後部に10円硬貨を挿入すると、ウイリー走行や、その場での高速回転もでき、チョロQが立ち上がったりすることも可能である。
先ごろ、カーマニアとして有名なテレビタレントの所ジョージさんがタカラトミーとコラボレーションして、新しいハイブリッドチョロQを開発した。開発の過程においては、所さんが所有する「SETAGAYA BASE」にならってタカラトミー本社がある「立石」から名づけられた「TATEISHI BASE」から、多くの斬新で面白い発想が生まれた。そして今年の東京モーターショーで、所さんの考案した製品が初めて姿を見せた。会場限定発売のハイブリッドチョロQもあり、カーマニアたちの人気を集めていた。
ハイブリッドチョロQのゼンマイタイプには、パープルの日産セレナ、オレンジ色のランボルギーニムルシエラゴ、シルバーの日産GT-Rの3種類があり、各525円である。 所さんはカーマニアのためにリモコンタイプのQRS-01をデザインした。この車は付属のリバースタイヤを取り付けるとスタント走行が可能。定価は2415円である。
所さんは、「チョロQ誕生30周年とハイブリッドチョロQ発売を記念して、私のプロデュースした『ポンコチック』シリーズを発売します。チョロQは玩具と皆さん思っていると思いますが、このチョロQはエコカーやハイブリッドカーを超える超エコカーの可能性を秘めています。私は玩具をプロデュースしたのではなく、国を考え、この身を投じて、頭を絞ってこのシリーズを発売するのです。」と述べている。
小さなチョロQの背後には、こんなにも深く興味深い話題があったのである。車の排気による汚染、温室効果ガスなど、世界中が頭を痛める問題があるが、所さんが言うように我々一人一人が意識を高めていくことで解決の道が見つけられるもしれない。
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