第12回SASAO展 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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笹尾光彦(SASAO)氏は1998年の初個展以来、毎年渋谷のBunkamura Galleryで「花のある風景」をテーマとした展覧会を開催している。一昨年の記念すべき第10回展では、それまでの人気シリーズを集めた充実の内容が大きな評価を受けた。新たな気持ちで臨んだ昨年は、華道の家元、池坊とのコラボレーションが実現し、伝承のいけばなに新しい風を吹き込んだ。また、インテリアショップ、IDEEの5つの店舗に作品を展示し、静岡伊勢丹でも個展を開催するなど、大いに活躍の場を広げている。


今年の第12回の個展では、すでに定評のある室内画や静物画以外に、長野県安曇野市のアトリエを舞台とした静物画の「The Shelf」シリーズを出品する。エッフェル塔の置物、SASAOお気に入りのティーカップ、日常の生活用品や様々な花などが棚の上に静かに並べられ、温かく穏やかな空気をかもし出している。画家がアトリエの外に広がる緑を眺めて深呼吸をしたり、棚に飾ってあるものを手にとってみたりする様子が感じられるような絵である。静かに流れる時間の中で、絵の具を溶き、筆を握り、キャンバスに向かう…。かすかなユーモアを感じさせ、静かで落ち着いた、そして目を楽しませる空間となっている。


「花のある風景」は私たちの生活に色彩と穏やかな気持ちを与えてくれる。SASAOの作品は、私たちの感性を細やかで豊かなものにしてくれるのである。自分の部屋を飾るのに最も適したものを選ぶような気持ちで、SASAOの色鮮やかな新作の中を歩きながら、自分や自分の愛する人のために、最も心にかなうものを見つけてみたい。会場:東京渋谷Bunkamura Gallery 期間:11月13日(金)~24日(火) 時間:10:00~19:30(入場無料)


【SASAOのプロフィール】
広告業界でクリエイティブディレクターとして活躍した後、1997年から画家として創作を開始する。独特な赤を基調として構築された輝くような明るい作風が、多くのファンに愛されている。また、作品を作家・野中柊の著書の表紙・挿絵として使われるなど、多くの絵画とデザインの分野で活躍している。本メルマガでも、以前「SASAO特集」を発行した。


SASAO公式サイト http://www.alaya.co.jp/sasao/index.html