先日閉幕した第41回東京モーターショーで、10月21日に発表されたばかりの2代目ハイブリッドカー「SAI(サイ)」が注目を集めた。
「SAI」とは「才」と「彩」の二つの意味を持つ言葉で、先進性を発揮する「才能」と上質感を演出する「彩り」を表している。特に環境面で優れた性能を持ち、それに加えて美しい外観を備えた「SAI」は、才色兼備の優れた製品と言えるだろう。「SAI」の登場で、トヨタはこれまで欠けていた中レベルのハイブリッド車を手に入れた。その価格はプリウスとレクサスHS 250hの中間で、4605mm×1770mm×1495mm、重さ1570kgの車体もちょうど両者の中間に位置する。
「SAI」とレクサスHS 250hはハイブリッド動力システムを共有し、最大出力約150ps、最大トルク187N・mの2AZ-FXE 2.4L直列4気筒エンジンを搭載し、ここにニッケル水素電池をバッテリーとする、最大出力140ps、最大トルク270 N・mの電動モーターを組み合わせている。このハイブリッド車は二つのエンジンを効果的に利用して、システムの最大出力を190psにまで上げることができ、SAIの動力が常に185ps以上を保てるようにしている。
「SAI」にはさらに走行モード選択システムが配備され、通常走行モードでは燃費とパワーのバランスを自動的に探し出し、エコドライブモードでは適切な加速度を提供すると同時に空調システムを最小のエネルギー消費状態に切り替え、EVドライブモードではモーターのみを使用してゼロ排出を実現する。安全性においては、駆動力とステアリングとブレーキとを協調させるTOYOTA S-VSCステアリング協調車両安全制御システムを採用している。ブレーキランプは急制動時に点滅して、周囲の車両に注意を促す。そのほか、「SAI」は「レーンキーピングアシスト」「レーダークルーズコントロール」「プリクラッシュセーフティシステム」などの先進的な安全設備を備えている。
まったく新しいタイプのハイブリッドカーである「TOYOTA SAI」は、12月7日に日本で販売が開始される。価格は338万円~426万円である。トヨタ自動車は、目標販売台数を3000台/月とし、中流層の消費者をターゲットとしている。
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