http://www.bluestudio-design.com/aoyama/index.html これを見て考えたこと。 再生もの魅力とは、どこにあるのでしょうか。 小さい頃、誰も知らない防空壕跡をどきどきしながら勝手に秘密基地にした。丸太や廃材をひろってきて、森の中の気に入った場所で、木と木にロープを掛けて、櫓をつくって砦をつくった。中学生のころ、大きな病院の裏の使われていない倉庫をみつけて屯して、たばこ吸ったりゴミ捨て場から拾ってきたテレビをもちこんで鉄パイプでぶんなぐったりした。高校生のころはそんな場所を見つけていなかったな。かろうじて部室だったかな。学生のころひとり暮らしの住処にするためにさがし歩いた挙げ句選んだのはかなり古い木造の普通の家の二階をアパート用に改造したようなところだった。 それぞれの時期の自分の居場所を思い返すとき、なぜその場所を自分が選んだのか、思い出してくる。そして、再生ものの魅力って、そのときの選択の理由とすごくちかいんじゃないかと思う。 建築を建てるのにはたくさんの金と時間がかかる。そして、そこまでして建てようという強い動機が必ず有る。建築が生まれてくるはじめには大抵そういう強い動機があるから、そこからできてくるもの、空間は多くの場合、何かを強く規定する。例えば、病室で寝ていれば入院している自分を無意識の内に強く感じているだろう。高級マンションの最上階から夜景を一望すれば、自分の獲得したステイタスを感じるのだろうか。だけど、建築が古くなると、その規定する力が弱くなる。当初の用途では無くなったり、内装が古くなったり、壁を取っ払ってみたり等々。その、当初の建築の規定力が弱くなった状態に、小さなころの秘密基地と同じにおいが漂う。自由のにおい。そのにおいが再生ものの魅力ではないかと思う。 冒頭のアパートをみて、ちょっとわざとらしいなと思った。まず立地が青山で、おそらくものすごい家賃だろう。その家賃に見合った「現代的」な機能満載で、内装もまたしかり。しかも有名デザインファニチャー満載。なんだか、せっかっく弱くなった規定力をむりやり取り戻させているような感じがする。ご老体に化粧して「ほらかせげ!はたらけ」といわんばかりのような。空間が「おしゃれ」な生活をしなさい、といってはばからない。
自分がやるなら、においがのこっているほうがいいな。自由のにおいが。あんまり臭いのはいやだから、さらっとにおうくらいがいい。
自分がやるなら、においがのこっているほうがいいな。自由のにおいが。あんまり臭いのはいやだから、さらっとにおうくらいがいい。