久しぶりにストレートなお芝居を見た気がします。
二兎社の永井愛さん脚本・演出。

とあるテレビ局のニュース番組オンエアまであと何時間か。
最近、アンカーマンになった大雲(木場克己)と編集長(田中哲司)が揉めている。
そこに取材を終えたキャスター(若村麻由美)がやってきて、上からの指示で原稿差し替えの話を聞き激怒する。
場を納めるためにディレクター(江口のりこ)や編集(大窪人衛)もやってきて、、、。


タイトルの「ザ・空気」というのは場の空気を読め、ってことなんでしょうね。たぶん。
テレビの現場だったりするとこの”場の空気”というのが何者にも優先されてしまっているのではないか?
と思わせる見せ方が多々ありました。

最初からわりと重たい感じで進んでいきます。

これまで二兎社のお芝居は黒木華ちゃん主演の「書く女」くらいしか見てないのですが、笑いを取りに行く作家さんではないのだろな、と思います。
今回は現代社会に”こんな事例、きっと転がっているよ、たくさん”と言われているような気がしました。
捻じ曲げた報道、隠している報道。
どこからかの圧力で見えなくなっていること、知らされていないこと、たくさんあるよ、正面からだけで受け取っているとろくなことないよ、と言われているような気がしました。
怖いよね。
ありそうで。

出ている役者さん、みなさん好きな方ばかりなんでさっさとチケット取ってました(笑)

田中哲司さんも若村麻由美さんも木場克己さんも江口のりこさんも大窪人衛くんもみなさんよかったですが、なんかテレビドラマを見ている気持ちになりました。
ドラマを舞台で見ている感じ?
内容がね、ドラマみたいでした。


東京芸術劇場、シアターイースト。

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