松坂桃李目当て?で行ったようなものですが、彼の舞台を見るのはこれで三度目。
今回は主役だというので、あまり下調べもせずに行ったのだけど、とたんにびっくりの連続でした(^-^;

大学生のりょうは、学校生活にも女にも人生にも目標もなくただなんとなく生きていた。
バイト先のバーで知り合った静香に誘われ、男娼として働くことになる。
そこで知り合ったたくさんの女性たちの人生を性を通して見続けることになる。

原作は石田衣良さんの直木賞受賞作「娼年」と「逝年」だそうです、読んでないけど。

R-15指定の舞台って何?なんて思っていたんですが、いやー、これはこれはすごい舞台でした。
いろんな意味で。
桃李くんは服着ているよりも裸でいるほうが長いんじゃないの?というくらいの濡れ場の連続。
男女で10人くらいが彼との濡れ場を演じてます。
文字通り、役者全員が体当たりでした。

正直、ちょっと食傷気味でした。
人によっては舞台上で脱ぐ、というのは当たり前のそれをどこまでやれるか、というのが見せ場なんだそうなんですが、おばちゃん、ちょっと引いた(^-^;
それも席が前のほうだったんで余計そう思ったのかも(^-^;

役者さんってすごいなぁ、って心底思ったわ。


もうねぇ、見ているほうはどこまでが芝居で、演出か、それとも役者の素が出ているんじゃないのか、と思えてきました。
この芝居、今、旬で本当にかっこいい松坂桃李くんじゃなきゃできないんだろうなぁ。

そう言えば、先日NHKのトーク番組の「SWIRCH」に松坂桃李くんと写真家の奥山由之さんが出ていましたが、この舞台の稽古を見学していた奥山さんが途中からサングラスをかけ、終わったあとになんとも言えない表情をしていましたが、こういうことだったのね、と合点がいきました。

インパクトが強すぎたんだと思う(^-^;

桃李くん三回目にして思うのは彼は舞台上ではいつも冷静。
演技して熱くなっているのかもしれないけど、芯は冷静に見えてくる。
それにしてもスレンダーで足が長くて素敵な子だなぁ、としみじみ思ってしまいます。
以前も桃李くんファンのおばちゃまがお隣に座って、開演前に熱弁を振るわれたことがありますが、今回も、前の列、一列はコアな松坂ファンがずらっと座っていたようで、みなさま大変、にぎやかでした(笑)
年齢層もバラバラでしたが、みなさまSNSとかで知り合うみたいですね。


桃李くんを支える女優陣は高岡早紀さんをはじめとする佐津川愛美ちゃん(この子は脱がない(笑)大好きな村岡希美さん、須藤理彩さん、安藤聖さん、良田麻美さん。
先日の「後妻業の女」にも出ていた涌井明日香ちゃんも出ていましたが、この子の脱ぎっぷりは気持がいいくらいでした(笑)
とってもかわいいのに、後妻業でも脱いでましたけどね、こんなに若くてかわいい子は脱がなくてもいいんじゃないのー?って思ったけど(笑)

 

江波杏子さんもご出演でした。素敵でした。やっぱりかっこいいです。

お着物がとても優雅で。なんかほっとしちゃった(笑)


演出と脚本は劇団ポツドールの三浦大輔さん。映画とお芝居の「愛の渦」で有名な方です。
「愛の渦」は見たことないけど、たぶん、本作のように人間の本質を見透かして表に出すのがうまい演出家なんだろうと思います。

なんだかこんなながれだと映画にしてもよさそうな気がするんですけどね。
いかがかしら。

 

東京芸術劇場。

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