打倒“評判馬”
4月に入って
次第に暖かくなってきましたが、
この季節は春季労使交渉、
いわゆる『春闘』の時期でもあります。
今日も話し合いが行われましたが、
おそらくクラシック戦線への影響もなく決着すると思います。
さて、今週の手塚厩舎は6頭がスタンバイ。
まず土曜日の中山2R・3歳未勝利(ダート1200m)で
マーシュハリアーが初勝利を狙います。
惜敗が続いていますが、
今回は順調に調整ができました。
ここ2戦は雨に降られて重~不良馬場でしたが、
今週は天気も良さそうなのでひと安心。
相手関係は前走とさほど変わりませんし、
能力を発揮できればチャンスは十分にありそうです。
なんとか未勝利クラスは卒業してもらいたい1頭。
ここは力が入る一戦ですね。
中山4R・障害未勝利(芝→ダート2880m)では
クリーバレンが障害に初挑戦します。
未勝利馬のため平地レースになかなか使えないので障害へ転戦。
それでも飛越技術は無難ですし、
障害試験も一発で合格してくれました。
お兄さんは先日障害デビューしたクランエンブレム。
そのお兄さんとは正反対でのん気な性格をしているので、
長距離適性は生かせそうです。
ただ、障害レースのデビュー戦は初ものづくし。
柴田大くんにうまく導いてもらって、
まずは無事に完走してもらいたいですね。
中山9R・山吹賞(芝2200m)に臨むのがリーサムキッド。
2000mだった前走では後方からいい脚を使ってくれましたが、
もう少し距離が延びたほうがいいですね。
ダート戦で勝ち上がっていますが、
距離が長ければ芝も問題ありません。
今回は少頭数でスローペースになりそうなので、
先行集団から離されずに競馬してほしいですね。
状態は引き続き良好。
「評判馬」との顔合わせになりますが、
なんとかやっつけたいところです。
続いて日曜日。
中山9R・伏竜S(ダート1800m)にブレイクチャンスがスタンバイ。
1月末の東京で2勝目をあげた直後からここが目標でした。
帰厩後の追い切り本数は少ないですが、
牧場で十分に乗り込んできたので仕上がりは良好です。
今回は2勝馬が相手。
やはり強豪がそろいましたが、
こちらもダートでは底を見せていませんし、
このメンバーでどういう競馬を見せてくれるか楽しみな一戦です。
五分に渡り合ってくれると思っているので、
ぜひいいレースをしてほしいですね。
続く中山10R・春風S(ダート1200m)では
デイトユアドリームが今年初戦を迎えます。
寒い季節ではあまり体調が上がらないタイプなので、
暖かくなるこの時期を待ちました。
調教量は十分に積んできましたし、
今週の水曜は坂路で一番時計。
馬体重は増えていても、
見た目に太め感はありません。
準オープンでは2戦連続で2着と、
このクラスでも通用する能力は持っています。
初めて中山コースには未知数な部分もありますが、
今の状態なら右回りも含めて克服できるはず。
使い減りするタイプなので、
休み明けで臨める点もいいですね。
中山12R・4歳上1000万下(芝1200m)のレイクエルフも久々の一戦。
当初は来週から開催が始まる福島の1週目を予定していましたが、
仕上がり早のタイプのため今週へ。
もともと攻め駆けするタイプなので鵜呑みにはできませんが、
調教ではいい動きをしてくれました。
ただ今回は休み明けの一戦なので、
まずは次走以降につながる競馬をしてもらいたいですね。
1000万下クラスで好走するには様々な条件が必要ですが、
中山への適性はありますし、
格好はつけてくれるはず。
あとは鞍上の的場くんに頑張ってもらいましょう。
そして今朝のスポーツ紙で記事になっていた伊達秀和オーナーの訃報。
手塚厩舎にも預けてくださったオーナーで、
現在もご子息が所有するシュヴァイツァー、ディオーサを預かっています。
競馬界に素晴らしい影響を与えた方で、
アローエクスプレスなどを所有し、
日本競馬の発展に大きく貢献された方でした。
心より、ご冥福をお祈りいたします。