春の嵐 | 手塚貴久オフィシャルブログ「Tezuka Style」Powered by Ameba

春の嵐

現在北海道に来ています。
それにしても昨日は驚くほどの強烈な風。
全国各地でも吹き荒れたようですが、
この北の大地にも例外なく春の嵐が訪れました。
きょうはなんとか風もおさまり
空の便には影響ないとのこと。
無事に帰途につけそうでひと安心しています。




さて先週は手塚厩舎から6頭が出走しました。




土曜中山4R・障害未勝利(芝→ダート2880m)で
初障害を迎えたクランエンブレムは4着でした。
初めてだったためか、
馬も鞍上も慎重なレースぶり。
そのため道中の位置取りが徐々に後ろになってしまい、
結果的にこの分が勝ち馬との差になった印象です。
それでも十分にメドの立つ内容でしたしデビュー戦としては合格点。
今度は馬も自信を持って臨めるでしょうし、
鞍上もレース展開を読みながら騎乗できるはず。
レース後は脚元も問題ありません。
メンバー次第では、
勝つチャンスはすぐに巡ってきそうですね。




続く中山5R・3歳未勝利(芝2200m)ではユウガナルが2着。
ジリっぽい面を岩田くんがうまくカバーしてくれました。
一瞬、「オッ」と力が入りましたが、
今回は勝った馬の切れ味が凄かったですね。
それでも一戦ごとに力をつけていますし、
距離があったほうが競馬はしやすそう。
これで3戦連続2着。
今度こそなんとかしたいですね。




中山10R・韓国馬事会杯(芝1600m)のワールドコンパスは14着。
こちらの指示どおり
前々で積極的な競馬をしてくれましたが、
3、4コーナーで一気に他馬に来られて、
走りに集中を欠く内容でした。
鞍上の三浦くんとも話しましたが、
まだ他の馬を気にしすぎる面がありますね。
昨年の暮れからリズムの悪いレースが続いているので、
ひとまず間隔をあけて立て直しを図るつもりです。
このまま終わるような馬ではありませんし、
もっといいパフォーマンスができるはず。
そのためにもまずは精神面をしっかり立て直したいですね。




中京11R・ファルコンS(芝1200m)で
重賞獲りを狙ったセイウンオウサムでしたが残念ながら10着。
状態も良くてチャンス十分と密かに期待していましたが、
スタートで出負けして後方の位置取り。
さらに直線で前がカベになるなど、
スムーズさを欠く一戦でした。
鞍上も期待して臨んでくれましたが、
本人が描いていたものとはまったく違う展開になってしまったはず。
それでも着順ほど負けていませんし、
決して頭打ちではありません。
次走については未定ですが、
好勝負できるレースを吟味したいと思います。




日曜の中山7R・4歳上500万下(ダート1800m)で
およそ1年ぶりの実戦を迎えたヒシポジションは16着。
状態は悪くありませんでしたが、
初めてダート戦ということもあってか気負い気味。
ひと息で走ろうとしてしまい、
向こう正面では息切れ状態でした。
1年ぶりのレースで仕方ない部分もありましたが、
こちらも転厩初戦で手探り状態だったことも確か。
万全とはいえない仕上げでしたし、
少しかわいそうなことをしてしまいました。
このあたりは反省しなければいけません。
次走は芝のレースを選択することになりそうですが、
新馬勝ちした舞台で能力のあるところを見せたいですね。




そして阪神11R・阪神大賞典(芝3000m)に挑戦したシグナリオは14着。
正攻法の勝ちにいく競馬をしてくれましたが、
3、4コーナーの勝負どころでは舌を出して苦しがるそぶり。
今回の距離と斤量で重賞メンバーを相手にするには、
現状ではまだ力不足は否めません。
ただ6歳にしてはまだまだ若い馬。
これから準オープン、オープンとしっかり勝ち上がって、
レースを経験させたうえでもう一度挑戦したいと思います。
結果は最下位でしたが、
馬の力を試すことができましたし、
私個人としては納得の内容。
再チャレンジへ向けて仕切り直したいと思います。




さあ今週末にはGⅠ挑戦が控えています。
アイルラヴァゲインの前走は「不完全燃焼」の一語。
人気にはならなそうですが、
今回のメンバーはいつも戦っている相手。
ベストの状態で大舞台に臨めるように
しっかりと仕上げたいと思っています。

そして手塚厩舎も春の嵐を巻き起こせるように、

スタッフ一同、頑張っていきたいですね。