こんにちは。宇都宮にある左官店、手塚左官店のブログ担当、塗子(ぬこ)です黒猫

今日は、夏至ですね。一年のうちで昼間の時間が最も長くなる日です。が、今日は曇り空でどんよりしているのであんまり実感が湧かないかもしれないですね・・・あせる そろそろ関東も梅雨入りですかね。

 

さて、久しぶりの左官建物探訪です。 せっかくなので、地元にある建物をご紹介したいと思いますニコニコ

 

 

日光東照宮です。

栃木県日光市にある世界遺産です。徳川家康公が祭られた神社です。

境内には、一日中眺めていても飽きないことから「日暮らし門」と呼ばれた「陽明門」をはじめ、国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が並び、その豪華絢爛な美しさは圧巻です。

 

国内外を問わず、多くの観光客が訪れます。

 

この日光東照宮にも、多くの左官技術が使用されています。

 

 

 

1. 漆喰仕上げ

日光東照宮の建物の多くは、漆喰仕上げが施されています。漆喰は日本の伝統的な建築材料で、石灰を主成分とし、砂や糊などを混ぜ合わせたものです。漆喰の特性として、湿気を調整し、防火性能が高い点が挙げられます。また、仕上がりが美しく、滑らかな表面を作り出します。

2. 蔵造りの技法

東照宮の多くの建物は蔵造りの技法を採用しており、厚い土壁が特徴です。この土壁には、左官職人による丁寧な塗り重ねと整形が行われています。土壁は断熱性や遮音性に優れており、湿気の調整にも効果的です。

3. 装飾彫刻との調和

日光東照宮は、豪華な彫刻や金箔装飾が施された建物が多いですが、これらの装飾と左官技術が巧みに組み合わされています。左官職人は、漆喰や土壁の仕上げにより、彫刻の美しさを際立たせ、全体の調和を保つ役割を果たしています。

4. 修復技術

日光東照宮は定期的に修復が行われており、その際にも伝統的な左官技術が用いられています。修復作業では、古い技法を忠実に再現し、現代の材料を用いず、昔ながらの材料と技術を駆使して行われます。このため、東照宮の歴史的価値が保たれています。

代表的な建造物

  • 陽明門: 華麗な彫刻と漆喰仕上げが特徴で、「日暮門」とも呼ばれるほど美しい門です。
  • 神楽殿: 漆喰仕上げの壁面と豪華な装飾が調和し、神聖な空間を作り出しています。
  • 御本社: 御神体が祀られる場所で、内部には左官職人による精巧な仕上げが見られます。
 
日光東照宮における左官技術は、日本の伝統工芸の一部として非常に重要であり、その美しさと機能性は多くの人々に評価されています。
よく、修学旅行で行った なんて聞きますが、大人になってから見る東照宮は感じ方が違うと思います。
ぜひ一度、日光東照宮を訪れてその素晴らしい技術をご覧くださいねラブラブ