こんにちは。宇都宮にある左官店、手塚左官店のブログ担当、塗子(ぬこ)です黒猫

明日は4月6日で「城の日」なんだそうです。 城というと、名古屋城や大阪城、白鷺城を思い浮かべます。

宇都宮にも宇都宮城というのがあったそうで、市内には、城址公園があり史実に忠実な櫓、土塁、堀の復元がされているんです。

この時期は桜が綺麗に咲いていてお花見スポットとしても人気です桜

 

4月6日、「城の日」にちなんで、漆喰(しっくい)が持つ独特の魅力や、城におけるその重要性について考えてみたいと思いますウインク

 

 

日本の城郭建築において、漆喰はただの建材ではありません。防御機能、耐火性、美観という、三重の価値を持っています。

日本におけるしっくいの歴史は古く、古墳時代文化史(飛鳥時代末期)には、漆喰の左官技術が確立していたと考えられています。

建築資材として使用されたのは平安時代初期の神社仏閣建築からと言われています。

 

 

漆喰の防御機能

漆喰の最も注目すべき特性の一つは、その堅固な防御機能です。古くから城壁や門に使われてきたこの素材は、外敵からの攻撃を防ぐための重要な役割を果たしてきました。特に火矢や小火器による攻撃に対して、優れた耐火性を発揮します。漆喰が塗られた壁は、火災時にも炎を遅らせ、城内への火の侵入を防ぎます。これにより、貴重な時間を稼ぎ、城内の人々の安全と財産を守ることができたのです。

 

 

耐火性とその他の利点

漆喰は耐火性に優れているだけでなく、湿気を調節する機能も持っています。これは、木造建築が主であった日本の城にとって、非常に重要な特性です。湿度が高いと木材は腐りやすくなりますが、漆喰は壁内の湿度を調節し、木材の寿命を延ばす役割を果たしています。さらに、漆喰は時間と共に硬化する性質を持ち、城壁を強固にします。

 

 

美観への貢献

漆喰の白さは、城の美観を高める重要な要素です。日本の城は、その機能性だけでなく、美しさにおいても高く評価されています。白い壁は、日本の四季を背景にして、特に春の桜や秋の紅葉とのコントラストが美しく、城を一層際立たせます。また、漆喰の壁は時を経るにつれて風格が増し、城に独特の歴史的価値を与えています。

 

 

漆喰は、その防御機能、耐火性、そして美観によって、日本の城郭建築において欠かせない素材です。4月6日の「城の日」を機に、これらの古城を訪れる際は、ただその美しさを楽しむだけでなく、漆喰がいかにしてこれらの美しい建造物を守り、そして彩ってきたのかを思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

休日に、お城を巡る旅なんかも良いですね♪