こんにちは。宇都宮にある左官店、手塚左官店のブログ担当、塗子(ぬこ)です黒猫

最近では、「タイパ」や「コスパ」を重視した商品が注目を集めているそですね。ローソンでも、のり弁をおにぎりにしてワンハンドで食べれるようにしたり、ながら食べができるスティック状のケーキが発売されたりするそうです。 確かに、タイパやコスパも大切だけど、ゆっくり食べる時間も大切じゃないかなって思ったりします。

 

さて、今日は、建物探訪です。 愛知県犬山市にある【犬山城】についてです。

 

 

犬山城は愛知県犬山市にあり、日本で最も古い木造城郭の一つとして知られています。この城は国宝に指定されており、その建築美は多くの人々を魅了しています。

日本古来のお城などの多くは、漆喰を使った建築様式になっています。

 

犬山城天守の外壁は、一階は白壁の半分下が黒い板になっている「下見板張り」(したみいたばり)、二階が白壁の「白漆喰総塗籠」(しろしっくいそうぬりごめ)、四階が柱などがむき出しになっている「真壁造」(しんかべづくり)となっています。

 

漆喰は火災に強く、また湿度調整の機能も持ち合わせているため、城を守るだけでなく、木造建築の耐久性を高める役割も果たしています。特に、犬山城の白い壁面は、視覚的な美しさだけでなく、その機能性からも左官技術の高さをうかがい知ることができます。

 

犬山城は、戦国時代の築城技術を今に伝える貴重な建造物です。左官技術は、城の防御機能を高めるためにも重要な役割を担っていました。城壁や櫓(やぐら)、門などの部分に見られる左官仕上げは、外敵からの攻撃を防ぐと同時に、耐候性や耐久性を向上させています。

 

犬山城では、左官技術が装飾的な要素としても用いられています。たとえば、漆喰を用いた細かな装飾や、模様を施した壁面は、犬山城の美的価値を高める要素の一つです。これらの技術は、左官職人の高い技術力と芸術性の表れと言えるでしょう。

 

 

犬山城の維持管理には、伝統的な左官技術が今も活用されています。時代の変遷による自然の摩耗や損傷を修復する際には、伝統的な技術を用いて原状復帰されることが多いです。これにより、犬山城は長い時間を経てもその姿を留め、後世にその美を伝え続けています。

これからも定期的にメンテナンスしつつ、伝統的な左官建築を大切に後世に受け継いでいけたらいいなって思いますラブラブ