汚れた英雄  小松崎徹郎  油彩画F25

16歳の時からだからかれこれ42年
オートバイとの付き合いがある。
この絵、ある事情で入院していた時
その病院の官舎にあったホンダ製の
250ccツーストロークエンジンのマシン。

ある看護師さんのホンダマシンであった

毎日毎日眺めているうちに
このオートバイが生き物に見えてきた…
さっそく紙とペンでデッサンを始め、
細部に宿るものを感じたりした。

退院後、自宅のアトリエでリハビリを
兼ねてこのオートバイとの葛藤が始まった
油彩画でオートバイを描く日々

私が二十代の頃、競馬新聞やら原稿輸送
などのアルバイトをオートバイでしていた
その頃の仲間の一人、BOWは今やITの社長をしている。閑話休題

16歳の頃、50ccのオートバイで世界を変える夢をほんとうに描いていた
絵のデッサンの練習を始めたのもこの頃
まだほんとうの怖さを知らないでいた。

250ccツーストローク ヤマハ発動機のオートバイでアルバイトしていた時には
首都高を走る、キングでいた。

26歳でヨーロッパに渡った頃から
ほんとうの怖さを知ることができた。
その話しはまた別の機会に是非!

このホンダ製のマシン
いまも画布のオートバイとして
リアルに存在している。
我が青春のアルカディアよ
あの時間は過ぎ去っても
あの記憶はここにあるのだと。