夏休みだ! 大人の本の紹介
「Fanny Hill」
近代エロチック小説の鼻祖と言われる
この小説の作者が John Cleland
イギリスの小説家である
クレランドがロンドンの
債務者監獄に収監されていた1748年に
獄中で執筆されたもので
最初の近代的性愛文学と見なされており
好色文学に対する
検閲との戦いの代名詞となっている
♢♦︎♢ストーリー♢♦︎♢
ファニー・ヒルという名の娘をめぐる物語
彼女は貧しい田舎育ちで 貧困のため
故郷を離れて街へ出ることを余儀なくされる
都会で騙された彼女は
売春宿で働かされることになるが
処女を失う前に恋に落ちた
チャールズという男と連れ立って
売春宿を逃げ出す
同棲をはじめて数ヵ月後
チャールズは突然 父親により
国外へ送り出されてしまう
ファニーは都会で生き延びるために
次の恋人を探さざるをえなくなる
この小説の表紙 挿画を担当したのは
浦和の洋画家 小松崎徹郎
当時は父で同じく洋画家の 小松崎邦雄 を
亡くしたばかりでの仕事で
いっぱいいっぱいで描いた
想いの詰まった作品だと述べている
でも細やかな少女の表紙や
両手を縛られた素描画には
ギリギリのところで描いた感はなく
むしろ繊細でいて 挑戦的な雰囲気で
私は好きだ
そして翻訳をしたのが 吉田健一
そう! 元内閣総理大臣 吉田茂 の息子だ
吉田健一 の従姉妹の夫が
元日本医師会会長 武見太郎
その武見太郎氏の肖像画を描いたのが
徹郎の父 小松崎邦雄なのだ
縁は異なもの と言いますが
男女の縁だけではなく
人と人との繋がりは本当に不思議なものですね
そんな表には出ないストーリーも絡みあっている
作 ジョン・クレランド
訳 吉田健一
絵 小松崎徹郎
『ファニー・ヒル』
この夏休みに
ぜひ 読んでみてくださいネ✨✨✨

