トレンドの判定の重要性 その2 | FX・・とある運用者の日記

FX・・とある運用者の日記

適格機関投資家から運用を委託されている者です。

前回のトレンド判定の重要性からご覧ください。

結局のところ、外部から売買を判断するには、色々と現場ではないが故にハードルが高いのです。

 

その場の上げ下げを取ろうとすれば、テクニカルをみていても本来遅れるので、究極的に言ってしまえば、実は無駄です。

 

それを生業にしている人がいるのも知っていますが、それでも敢えて言います。

無駄です。

 

しかし私もテクニカルを当然見ています。

無駄と知りながら。

 

そういう事がわかって見ている人と、知らないで見ている人の差、なんですよ。

 

その日のテーマによっても、何が市場のドライバーとなって売買が発生しているかが異なるから、というのも一つの理由です。

 

しかし、それではその日のテーマは?その日の市場のセンチメントは?というと、それは日替わり、その時がわりです。

 

これさえ見ていればいい、というものはありません。

当然ニュースや経済指標の結果は最低限なので必ず見ますよ。

 

でも、値動きの究極的な発生原因は、意図的な仕手です。

 

乗じて行うか、わざと起こしてモメンタム系を追随させるか、など色々ありますが。

 

これは、株であっても為替であっても変わりません。

かつてのFXコンセプツなんかはその典型的な本尊グルーブでしたよね。

 

もし、こう言った事を知らなければ、業界として深くは携わっていないのではないでしょうか。

 

もちろん、ファンダメンタルに付随する、ちゃんとした思惑というものはあります。

しかし、それは誰でも手に入る情報ですし、その場の動きもわかります。

 

ただし、どこまでその動きが行くかは誰にもわからない。

ここがポイントですよね。

 

そこまで知った上で、果たして、長期的に見た取引の優位性とはなんなのか?

と言う事を考える必要があるわけです。

 

内部の人間ですら、カスタマーディーラー、インターバンクディーラー、プロップディーラーでそれぞれ売買方法も優位性も判断方法も異なるわけですから。

 

自分の一番得意なところ、優位性の見えるところでまずは勝負する事が必要なわけですよね。

 

そもそも、為替というのは、ただの金利や国際的な経済の調整弁でしかないわけです。

そこを勘違いしてはいけません。

 

実質経済と関わっていますが、本質的な経済といいますか、主体性というのはありませんからね。その動きだけを見ていても、実はとてもわかりにくいものと私は捉えています。

 

しかし、後からみれば、動きは見える。

 

そして相場は上か下にしか動きませんが、動くときには続きの動きが発生しますし、それに追随する動きが出るでしょう?動きがそれで加速されることもあるでしょう。

 

もちろん確率論では、上下の方向に進む確率は完璧に50%であっても、継続的に上下を占えば、上げ下げが続くという事象は起こりえます。

 

これは、エクセルマクロを組んで自分で実験すればすぐにわかります。

だから、実は動きの原因の分析には全く役には立たない。

 

しかし、それでも後から見れば、動きは見えるし、判断するための後押しが我々には必要なのです。

 

ですから、7割しか役に立たない。

かゆいところには絶対届かない。

 

それを知って、わかった上で、適当に使う。

 

そうでないと役に立たないんですよ?

そこをご理解いただきたいところなのです。

 

つづきます。