バスの運転手にも、いろいろな性格を持った人がいる。
私が乗車した今回のバスの運転手は、高齢な方だった。
運転も年齢相応にのんびりとした――、否、安全運転で運行されていたのだ。
それも、かなり超がつく程の安全運転である。
信号という信号には必ずと言っていいほど停まる。
少しスピードを上げれば間に合うというのに、
客を大事にしているのか、相当気を遣っている運転である。
安全運転という点は感心するが、
一番前の席に座っている私は、その現状を目の当たりにし不安の色を隠せなかった。
このような運転で、予定の時間に間に合うのか否か不安だったのだ。
無論、バス停に辿り着いた際は、30分以上も余裕を残していた。
しかし、バスの到着が例を見ないほど遅れた上での出来事である。
心理状態が不安定なのはお察しいただけるだろう。
そんな心理を知ってか知らずか、バスは意外にも早く目的地に着いていた。
この通りは込み合っていれば、1時間は掛かる道のりである。
それが、30分少々で着いたのは意外以外の言葉では表せなかった。
大方遅れ気味であったが、それでも充分過ぎた様だ。
恐らく、交通状態が思ったよりはよかった事と、
私の心理状態がネガティブに傾いていた所為もあるのだろう。
とてもいい気分だった。
一気に不安感が晴れ、開放された気持ちになった。
しかし、帰りのケースは、それとは逆である。
かなり飛ばしている運転手だったのだ。
これまた若い方ということもあり、全くの逆な運転手に
思わず笑み浮かべる程である。
この運転手は乱暴な運転をする為、先ほどとは違う意味で不安であった……。
されど、気持ちはグレイト♪ といったところだ。
また、お粗末な運転をする人は、実性格も物語るようである。
タクシーが前方で(客を乗せる為)停車していた際、
強行突破を仕掛けようとしていたからだ。
安全第一が交通機関のモットウのはず……。
やはり、スピードを上げる運転手にも私の肌には合わないようだ。
命がいくつあっても足りないからだ。
しかし、若い運転手と高齢な方の運転手の差が明確に分かれていたのは、
驚きの事実であった。