神の道しるべ その2 | Acoustic Note*

神の道しるべ その2

私にとって、愛情とは、無償の無限の愛と同義である。
親の愛。もちろん、親は絶対ではなく、弱く小さい心の葛藤の中で生きている。
私たちを、変らず包んでくれたものは、弱さの反動から来たものも、多くあったと思う。
暖かい言葉も抱擁も、少ない家庭だった。腐った部分が見えることもあり、辟易していた。
しかし、親が与えてくれたものは、変らぬ愛といえるのだ。
生きていること自体、愛されていた証拠であろう。

私は、自分が愛される人間だとは思えない。
懸命に、惨めなほど形振りかまわず生きてきたので、自分の与えたものなど、意識したことが無いからだ。
そんな私も、時に自分が愛されていることに気づく。
心の泥の中でもがいたときに、人を求めて出てきた副産物。
優しい言葉、美味しい料理、気に入られるように選んだ贈り物、
そんな中に、彼らは、私の“神の道しるべ”を見出したのだ。

これからも、私は、優しい言葉だけで生きられる訳じゃない。
人を暖かく想うだけで、生きられる訳じゃない。
苦しんで、憎んで、人を傷つけて生きる道が待っている。
それでも。
私に惹かれて来た人の存在は、救いとなり、
真っ当に生きようという気持ちにさせるのだ。
私の心の美しい部分に惹かれて来た人が、逆に道しるべとなるのだ。
素晴らしき出会い。