心内に篭めること。 | Acoustic Note*

心内に篭めること。

事実、福岡にはとてもビクビクしながら帰った。
人が一人、いってしまった場所に戻る。
皆が、辛く悲しい雰囲気のところに戻る。
逃げ出したくなる私を支えていたのは、社会人としてのマナーと、
今まで頑張った泉たちへの労いと同情の気持ち。

(あたりまえだけど、)思いがけず、寮は普段のままなのでほっとした。
よかった、何とか暮らしていける。
違うのは人の雰囲気。私と同様、多かれ少なかれ滅入っている。

動いて、働いて、話して、ごまかす。
「忙しい人は不幸を感じるヒマが無い。
忙し過ぎて感じる不幸のほうが、ヒマで感じる不幸よりマシ」
私のポリシーとなりつつある、言葉。
本当は頭の芯は痺れているし、胸が痛くなるほど、苦しい。
本当は、実家でトイレに一人で行けないほど、怖い。
恐怖や不安を抑えて、自分の心に目隠しを被せて走らせる。

皆が沈んでいるのを傍目に見て、元気に振舞う・働く私は、
いかにも冷たく図太いヤツに映るだろうな、と思う。
私だって気を抜けば、不安になる。
でも、まだ押さえ込める。
そんな私は、事実、強い部類に入るのだろう、と自覚する。
自分よりも人の方がよく知っているな。

何より、人づての話だけだから、ピンときていないのが大きいのかもしれない。