Adieu Romantique No.702
『🎄Christmas Song Book For You』
もうすぐクリスマス。僕自身もクリスマス前の、街の賑やかな雰囲気とか慌ただしい感じは好きだから、街に出てその雰囲気に溶け込みたいと思うけど。でもまぁ人混みはあまり好きじゃないし、結局、イヴやクリスマス当日には、ひとりで(全然、高級じゃない)シャンパンを開けて、本でも読みながら音楽を聴いて静かに過ごすか、ひとりで街に出て人混みを避けながら、行きつけの音楽バーにでも寄ってお店のマスターやお客さんとささやかな会話を楽しみながら過ごすことになるんだろう。寂しいような気もするけど、今までずっとそうしてきたし、それはそれでいいや。
さて、と、今回もいつもそうしてきたように、クリスマスに合わせて、クリスマスの歌や曲や何かを(クリスマスっぽい、も含む)、特に流れを考えないままイメージの連鎖でテキトーに並べていくことに。
🎄僕のクリスマス・ツリーはいつもこれ。マーク・ライデン【Mark Ryden】の華やかで可愛いツリーを。
🎄同じくマーク・ライデンが描いた、ポップ・シュルレアリスムなクリスマスの絵も。
🔔音楽は同じくポール・マッカートニーのヒット・シングル『ワンダフル・クリスマスタイム』を、ジョン・ピザレリ【John Pizzarelli】のジャズ・ギターとヴォーカルによる、ちょっぴりスタイリッシュなカヴァーで。
🔔それじゃぁ日本のフィル・スペクター、大瀧詠一のアルバム『ナイアガラ・カレンダー』から。山下達郎がストリング・アレンジを務めた12月の曲『クリスマス音頭』を。楽しいよね。
🔔カレンダー繋がりで。愛知県出身のトラック・メイカー、Sweet Williamの、まるで壊れかけたオモチャのような曲『Calendar Girl』もクリスマスっぽいし、可愛い。
🔔チェコの音楽家、オンドレイ・ハヴェルカ【Ondrej Havelka】による奇妙な『Jingle Bells』を、ノスタルジックでユーモアに溢れたMVで。
🔔ビーチ・ボーイズの『Christmas Album』から天才ブライアン・ウィルソンが書いたオリジナル・クリスマス・ソング『リトル・セント・ニック』【Little Saint Nick】。彼らのコーラス・ワークはクリスマスのためにあるんじゃないかと思えるほどワクワクする。
🔔山下達郎の1978年リリースのアルバム『Go Ahead!』から。ゴージャスな『This Could Be The Night』も達郎ならではだし、クリスマスっぽいよね。
🔔ジャズ・ヴォーカリスト、オーブリー・ローガン【Aubrey Logan】によるクリスマス定番曲『そりすべり』【Sleigh Ride】。ジャズ・フィーリングに溢れた、とても楽しい感じに。
🔔Wham ! の名曲『Last Christmas』を、レミ・ウルフ【Remi Wolf】の軽やかなカヴァーで。
🎄これはクリスマスじゃないかも、だけど。日本が世界に誇るイノセントなアーティスト、奈良美智の作品を。

🔔H.E.R. が歌う魅力的な『Christmas Time Is Here』も。
🔔僕の大好きなバンド、クルアンビン【Khruanbin】の『Christmas Time Is Here』も素敵だよな。
🔔クリス・レアのクリスマス曲『Driving Home For Christmas』のカヴァーは多いけど、これなんかどうだろう。結構レアかも(一応、駄洒落だけど何か問題でも?)。ボッサなギターとスティール・パンの音色が心地いい、Sugarcane ft.Molly Grahamによるカヴァー。
🔔特にクリスマスの曲じゃないけど。楽しくって、とてもロマンティックな感じがクリスマスっぽいかな。ASOUNDのラヴァーズなレゲエ『Good Vibration』を。
🔔佐野元春のレゲエ・テイストなクリスマス・ソング『Christmas Time In Blue』を、たなかりかによるカヴァーで。

🔔クリスマスが近づくと必ず聴きたくなるアルバムは、1980年にベルギーのインディー・レーベル「クレプスキュール」【Les Disques Du Crepuscule】からリリースされたレーベルのクリスマスのためのコンピレーション・アルバム『Ghosts Of Christmas Past』。まずはフレンチ・インプレッショニスツ【The French Impressionists】の、とても可愛い曲『Santa Baby』を。
🔔同じアルバムから。グレゴリ・チェルキンスキーとパスカル・ボレルによるフレンチ・テクノ・ポップ・デュオ、MIKADOの『Message De Noel』。80年代の中頃に、僕は彼らのLiveを観たことがある。浮遊感があってとにかく心地良かった。
🔔イザベル・アンテナが率いたユニット、アンテナ【Antena】のキラキラした、クリスマス曲『Noelle A Hawaii』。
🔔同じアルバムから。大貫妙子の『祈り』。
🔔イギリスのSSW、エル・ダーリントン【ELLE DARLINGTON】 の可愛くって温かな『CHRISTMAS IS YOU』を。
🔔インディー・ロックなクリスマス・ソングは、デンマークのザ・レヴォネッツ【The Raveonettes】 による『The Chiristmas Song』。
とても可愛らしいクリスマスのワルツ
朝
の
真っ白な
時間
の
真っ白な
空間
に
後ろには
残響や
沈黙などが
そっと並んでついていきます
真っ白な
本
の
真っ白な
ページ
の
真っ白な
真ん中
に
Merry Christmas
その後ろには
やっぱり
残響や
沈黙などが
そっと並んでついていきます
🔔ピアノをバックに、エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレーシー・ソーン【Tracey Thorn】が歌うささやかな曲『Oh , the Divorces!』を。因みに、この曲が収められた彼女のソロ・アルバム『Love And It's Opposite』の2年後に彼女はちゃんとクリスマス・アルバムをリリースしている。
🎄ドミニク・フォーティン【Dominic Fortin】の絵は、どれもがドリーミーでクリスマスっぽくて、可愛らしい。
🔔僕の中では。キャロラインという名前がそもそもクリスマスっぽいんだよね。なのでビーチ・ボーイズの歴史的傑作『ペット・サウンズ』のラストを飾った名曲『キャロライン・ノー』【Caroline , No】と、プログレッシヴ・ロックのカンタベリー派のバンド、マッチング・モウル【Matching Mole】の、ロバート・ワイアットの歌が染みるLove Song『オー・キャロライン』【O' Caroline】を2曲続けて。
🔔この写真にぴったりな音楽は、サイモンとガーファンクルの『7時のニュース/きよしこの夜』【7 O'clock News / Silent Night】。60年代当時のニュースが流れ、Silent Nightが静かに立ち上がっていくドラマチックな構成が、この曲を特別なものにしている。
🎄今回は何故だか、奈良美智の絵をいっぱい挟んでる。
🔔ロマンティックな曲をたくさん書いているパディ・マクアルーン率いるプレファブ・スプラウト【Prefab Sprout】。中でもとってもクリスマスの感じがする(と思ってる)キラキラした名曲『PRISONER OF THE PAST』を。
🔔同じく。星が降り注ぐような、キラキラしたサラミ・ローズ・ジョー・ルイス【Salami Rose Joe Louis】の2017年のアルバム『Zlaty Sauce Nephew』からスペース・ジャズ・エレクトロニカな曲『Not That Lovely』を。不安定なサウンドに導かれる、夢のような、愛のような音楽か、と。ジャケも可愛いよね。
🔔どうも寒い国の人の音楽にはやたらとクリスマス感を感じてしまうみたい。スウェーデンのトロンボーン奏者、ニルス・ラングレン【nils landren】の、Coolなのにとても温かみがある歌声が魅力的な曲『The Moon , The Stars And You』。
🔔アメリカのインディーポップを牽引するSSW、フィービー・ブリジャーズ【Phoebe Bridgers】のクリスマス・ソング『 Have Yourself A Merry Little Christmas』を。
🔔再びサイモンとガーファンクルの名曲中の名曲『スカボロフェア/詠唱』【Scarborough Fair/Canticle】。
今、人々の心を癒し、「この世は何て素晴らしいんだ」【I think to myself What a wonderful world】と歌われるサッチモこと、ルイ・アームストロングの名曲『この素晴らしき世界』を、イノセンス・ミッション【Innocence Mission】の、イノセンスな歌声がやさしく、清らかに響くカヴァー・バージョンで。
🎄奈良美智のクリスマス画を続けるね。
🔔ジョンとヨーコが1971年にリリースしたシングル盤のA面とB面から、『ほら、聞いてごらん、雪が降っているよ』【Listen , The Snow Is Falling】と、今も歌い継がれる名曲『Happy Christmas(War Is Over ! )』で締め括ることに。
🎄音楽もアートもちょっぴり欲張り過ぎたかな、と思いつつ。有名な曲も、そうでない曲も含めて、あくまでも僕らしいクリスマス・ソング・ブックになったかな、と。
アデュー・ロマンティーク![]()

















