第2問(配点30点)
11代目予定者は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしながら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを考えている。
(設問1)
B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100字以内で説明せよ。

 

制約条件

・これまでの製造スタイルを大切にしながら

→ 天然醸造、国産丸大豆などへのこだわり

・成長を追及

→ 天然醸造、国産丸大豆などへのこだわりに共感してくれる顧客を拡大する

・製品アイテムは見直す

→ 死に筋の廃止、顧客ニーズのある製品を開発

・ターゲット層を明確に

→ これが最重要

・今後の成長に必要な製品戦略

→ ターゲット層にフィットした製品でOK

 

これは既に分析済みです。

ターゲット像

・日本の伝統に興味のあるアジアからの観光客

・直営の飲食店の客

・食に敏感な女性

・健康意識の高いシニア層

・インターネット顧客

・食品卸売りZ社

 

プロダクト

・安全安心を訴求できる製品

・健康意識の高い消費者に訴求できる製品

・食に敏感な消費者に訴求できる製品

・高付加価値な製品(特に、しょうゆ関連製品の強化)

・アイテムの絞込み

・新製品の開発

・インターネット販売に使える製品、または、製品開発

 

ターゲット層をまとめます。

①日本の伝統に興味のあるアジアからの観光客

②食に敏感な女性

③健康意識の高いシニア層

 

製品戦略をまとめます

①伝統的手法で作る天然醸造のしょうゆ

②国産原材料や減塩にこだわった健康的で安全な製品

③死筋製品の排除としょうゆ関連品の強化

 

日本の伝統に興味のある外国人観光客、食に敏感な女性、健康意識の高いシニア層に対して、国産原材料や伝統的手法にこだわる健康的で安全な製品の提供を続けながら、死筋製品の排除としょうゆ関連製品の強化を図る。(100字)

 

制約条件を確認します。

・これまでの製造スタイルを大切にしながら

→ 天然醸造、国産丸大豆などへのこだわり → OK

・成長を追及

→ 天然醸造、国産丸大豆などへのこだわりに共感してくれる顧客を拡大する → OK

・製品アイテムは見直す

→ 死に筋の廃止、顧客ニーズのある製品を開発 → OK

・ターゲット層を明確に

→ これが最重要 → OK

・今後の成長に必要な製品戦略

→ ターゲット層にフィットした製品でOK → OK

 

ターゲットについてですが、「食に敏感な女性」ではなく「食に敏感な人」、「健康意識の高いシニア層」ではなく「健康意識の高い人」のほうがターゲットが広くなりますが、マーケティング戦略がぼやけてしまいます。たとえば、「健康意識の高い人」よりも「健康意識の高いシニア層」のほうが具体的なプロモーションを考え付くはずです。スモールビジネスマーケティングの考え方は、ターゲットは具体的に絞り込んだほうが魅力的なマーケティングを展開でき、結果として対象が拡大する、というものです。「ペルソナ」という考え方と同じです。ターゲットを考えるときはより具体的に絞り込んでいきましょう。

 

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