前回は、与件文をざっと分析しました。

 

事例Ⅱの最重要事項であるターゲットをさがしましょう。

段落順に見ていきます。

 

第1段落

・なし。ただし、工場見学の香りがするので、なんとなく観光客の匂い。

 

第2段落

・観光客(女性)

・観光客(シニア層)

・観光客(アジアからの外国人)

・直営飲食店の客

・食に敏感な女性

 

第3段落

・料理専門店

 

第4段落

・なし。ただし、減塩が気になる。

 

第5段落

・健康に対する意識の高い消費者

 

第6段落

・なし。

 

第7段落

・食品卸Z社、そして、その卸売り先

・国内では百貨店や中~高価格業態のスーパーや自然食品店、そして、その客

・国外では東アジアやアメリカなどで日本食材を扱う小売業、そして、その客

・インターネット経由で購入する人

 

第8段落

・いままでの顧客を大事にする

・新たな顧客も開拓する(おそらくインターネット顧客)

 

総合的に分析してターゲット像を絞り込みます。

・「アジアからの観光客」は決定。理由は、X市で多く、インバウンドは今風だから。

・「直営の飲食店の客」は決定。理由は、直近で投資をしており外せないから。

「食に敏感な女性」は決定。理由は、妙に解説的な記述だから。

・「健康意識の高いシニア層」は決定。理由は、健康意識とシニアというワードは今的に外せないから。

・「インターネット顧客」は決定。理由は、新規顧客開拓に使え、しかも今風だから。

・「料理専門店」は気になりますが、第3段落の最終消費者に特化してきた歴史を無視するわけにはいかないので、特例として既存の鶏料理専門店だけにしましょう。他の料理専門店はターゲットにしません。卸売りを本格的に始めるには、営業や流通の壁が高いのでやめときましょう。しかも、飲食店に本格的に投資をしているので経営資源の余力的に無理でしょう。

「食品卸売りZ社」は大事にしましょう。観光客が飲食店でB社製品の良さを知れば、地元にある高級スーパーや東アジアやアメリカなどで日本食材を扱う小売業でリピーターになる可能性があります。

 

さあ、ターゲット像が絞り込めました。あとは、与件文にあるBの強みと機会を組合わせてマーケティング戦略(4P:プレイス、プライス、プロダクト、プロモーション)をくみ上げるだけです。

 

すでに、70点GETは見えてきました。

 

つづく。

 

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