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 制約条件が多いのは事例Ⅳですが、全ての設問で制約条件はあります。つまり、設問が回答に求める項目です。

 

 たとえば、平成30年事例Ⅰ第1問

「研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。」

 

 ざっと制約条件を考えると

①研究開発型企業の特徴を意識してこたえなくてはならない

②相対的に規模の小さい市場をターゲットしている理由をこたえなくてはならない

③「理由」なので人の意志や行動に関することを答えるのがベター

④競争戦略の視点からこたえなくてはならない

⑤100字以内でこたえなくてはならない

 

 上記のような制約条件を満たさなければなりません。(*設問要求も制約条件としてカウントしましたが、設問要求は最大の制約条件ですので無視すると点をもらえません。この設問では②が設問要求です。)

 

 たとえば、平成30年事例Ⅳ第2問(1)

「今年度の財務諸表をもとに①加重平均資本コストと、②吸収合併により増加した資産に対して要求されるキャッシュフロー(単位:百万円)を求め、その値を(a)欄に、計算過程を(b)欄に記入せよ。なお、株主資本に対する資本コストは8%、負債に対する資本コストは1%とする。また、(a)欄については小数点第三位を四捨五入すること。

 

 ざっと制約条件を考えると

①今年度の財務省表をもとに

②加重平均資本コスト

③吸収合併により増加した資産に対して要求されるキャッシュフローのその値と計算過程

④単位:百万円

⑤株主資本に対する資本コストは8%

⑥負債に対する資本コストは1%

⑦、(a)欄については小数点第三位を四捨五入すること。

 

 ご覧のように事例Ⅳは意識しなければならない制約条件が圧倒的に多いです。見落とすリスクは非常に高いです。

 

 では、どうするか。

 

 私が工夫したのは、制約条件は黄色のマーカーでひとつひとつ分けてマーキングすることです。事例Ⅳでは計算過程で意識できた制約条件に赤ボールぺンで〇をつけてチェックしました。また、事例Ⅰなどの記述問題では、制約条件を意識しつつ回答の構成を考え、記述後に再度、制約条件とチェックしました。

 

 このように制約条件を踏まえた回答になっていれば、まず得点はできるでしょう。

 

 しかし、それでもなお、事例Ⅳでは制約条件無視を発生させていたので、脳疲労はおそるべしです。

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