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 「与件文を回答に使うときは原則として言い換えない」という都市伝説を聞いたときはありませんか。

 

 私は、この都市伝説に結構振り回されました。与件文を原則として丸写しすることが合格への秘訣なのだろうと思っていた時期がありました。

 

 そこで苦労するのが文字数です。与件文をそのまま使うと字数を食ってしまい、下手すると書くべき論点が3つ見つかったのに、2つで回答文字欄がいっぱいになってしまうのです。

 

 「まあ、100文字埋まったからいいか」と安直に考えていると得点は伸びません。

 

 重要なのは論点を網羅しつつ、与件文の内容をこわさない書き方です。

 

 参考になったのは、平成24年事例Ⅱの100点満点の回答です。(なお、インターネットから拾ったので本当に100点なのかは保証はありません。【道場まとめ】から引用)

 

 

第1問

B社は①X市内消費者に対し、やや甘みのある味わいの商品を、②県内の消費者に対し、ロックでの飲用に合った製品を開発し、③全国の消費者に対し、芋の香りを抑えた製品を開発する新商品開発戦略を採用した。

 

第2問(1)

提携先のZ社にとって、①スーパーマーケット等の競合に対抗するプライベートブランド商品による競争優位の確立、②商品を目当てにした来店の増加による来店客数の増加というメリットがあったと考えられる。

 

第2問(2)

提携先のY社にとって、①高品質の乙類芋焼酎の商品ラインナップの充実、②全国の飲食店主からの高評価による飲食店市場での営業成績向上、③伝統的製法による個性的な商品の増加というメリットがあった。

 

第3問(1)

B社は洪水被害のあった商店街復興のために①X市内向け製品の売上高の一部の商店街で実施されるお祭り等イベントへの寄付、②新規出店支援事業への寄付を行った。

 

第3問(2)

B社のお祭りへの寄付等がX市内の消費者に評価され、地域に根ざした企業ブランドの強化、X市消費者との関係強化が図れたため、売上拡大に結びついた。

 

第4問

B社は、X市内の住民に工場の見学を提供し、陶器製カメを用いた伝統的製法での焼酎造りの技術を紹介して、製法のこだわりを訴求し企業ブランド向上および売上拡大を狙う。

 

B社は洪水被害への寄付行為をX市の広報や店内でアピールすることにより、地域に根ざした企業であることをPRし、企業ブランド向上および売上拡大を狙う。

 

 

 この回答は見事に設問文の要求を満たしており、ほぼ与件文の言葉で書かれています。

 

 与件文の記述で捨てるべきところは捨て、拾うべきところを拾っているから、100点満点だったのでしょう。

 

 このような高得点回答に出くわしたら穴の開くほど見て研究することが、出題者の要求する回答に対応できる力をつけることになると思いますので、高得点回答をできる限りかき集めることをおすすめします。

 

 与件文の丸写しでは高得点は期待できません。与件文を適切に取捨選択し、設問要求どおりの回答に仕上げる訓練をしましょう。

 

 高得点回答の真似をすればいいだけですから、そんなに難しくないでしょう。

 

 指針があれば進めますよね。

応援よろしくお願いします。

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