19日は永福町でファンソン太極会でした。
太極拳は奥が深い……とよく聞きます。
様々な憶測、噂が重層化してそのようにいわれている部分もあるのでは?

現在、2式ずつ進めるペースですが、
生徒のみなさんの進み具合にかなりの差が出てきました。
これがなかなかに面白い。
当然、質問される内容は二度三度と既に説明していることばかり。
でも一度に全部を理解できるはずもなく。
それぞれに理解したされたことをベースに問題意識が遷移していくわけですね。

その問題意識の遷移がそのまま内勁の移動だったりするのです。
丹田に意識が行くとそれが気になって質問が生まれます。
丹田がそれなりに形成されて来ると、動き出すので、行き先が質問になってくる……
といった感じです。

ふぁんそんができて来ると内勁を感じるようになってきます。
でもまだ内勁という理解が十分ではないので、それが質問という形で発現するわけですね。
なので、一人一人の疑問は生徒さんたち全体の課題ともなってきます。
無駄な感覚はひとつもない、無駄な質問はひとつもない。
それが充実感として教室全体に行き渡った時の緊張感はすごいです。

今回は丹田内転法。
丹田の動きを手全体の動きで表現する。
その動きを丹田の動きであると意識することで、
丹田の動きを誘発しているわけです。
でも動きが微妙で、最初は内転法なんかには目が留まりません。
一通り24式を覚えたからこそなのです。
なので細かい指導が可能になってきて、
答えて見せると、次々と細かい質問になって来る。
そして生徒さんたちはそれぞれに試行錯誤。

身体の中に太極拳が宿り出した瞬間だろうと思うのです。

ゆっくり、ゆったりと大きく育てかし……。
ふぁんそん太極会の指導方針です。