続きですニコニコ
次には、東から母娘がやって来ました。「ワラジとお団子ください。」娘が母親をいたわるように椅子に一緒に腰掛けました。喜平さんはまた「どちらに行きなさいますか?」と尋ねると娘さんはお伊勢参りに参りますと答えました。喜平、「それはそれはお疲れ様です。」と店の中で準備を始めました。こうしているうちに団子屋の営業時間が終わりました。

 

 もちろん団子やワラジ代金が収入ですが、まだ入荷された物があります。大量の履きかえられた古いワラジ、馬や人のフンです。これらを堆肥にしてお百姓さんからワラジや団子の材料を交換もしくは金銭のやりとりをして、また団子屋の朝が始まります。(ちなみに堆肥はワラ、人糞、ワラ、人糞と順序良く重ねて作りますニコニコお食事の方すみませんあせる

 

これで喜平さんのお話は終わりました。江戸時代は循環形社会です。多分歴史上最強の・・・今現在喜平さんのような生活は出来ません。

 

 そして現在、僕を含めて生活態度を考えさせられたのが、横溝さんの存在と思います。要するに物を粗末にしない。水一滴を大事にする事が貯金の秘訣だと思います。

 

 僕が横溝さんを讃えるのは、その金額の多さでなく、その慎ましい生活態度や心意気です。そんな横溝さんに僕は天女を見る思いですニコニコ