諫早湾では、近年あさりや牡蠣の養殖が赤潮、青潮の影響等で不良が続いているという。他の地域でも過去の歴史から、川の流れを人為的にせき止めた為にあさりが捕れなくなった場所がある。今ほど漁師さんが知識を得たり学者の応援も無かった時代だから抗議行動もあまり出来ない時代で、わずかなお金で納得させられていたらしい。

 

 諫早湾の調整池では富栄養化が進み、農水省の定めた目標値をクリア出来ていないらしい。富栄養化と聞くと、なんか栄養があって良さそうに思えるが、そうでは無いのである。生物学的水質階級には、きれいな水(貧腐水性という。イワナ、ヤマメが住む環境)少し汚れた水(βー中腐水性という。ウグイ、シマドジョウが住む環境)汚い水(αー中腐水性という。フナやコイの住む環境)大変汚い水(強腐水性という。普通魚はいない)とあり、魚が好きな養分は山などからの自然な栄養分が含まれるキレイな川の水が魚の餌になるのである。富栄養化がすすんだ腐った水は魚達も嫌いなのである。現に漁師さん達も良く知っていて、山に植林している。

 

 山口県は幸いに瀬戸内海に面している。瀬戸内海は内海だが、潮の流れが早く諫早湾とは違う。一
方諫早湾は閉鎖的な環境なので、海水の循環がなされにくい環境にある。

 

 そこで、諫早湾の調整池の中に川を作る事を提案したい。諫早湾の調整池に流れ込んでいる川筋の事は知らないが、沢山あれば一本にまとめ、調整池の中に堤防を築き海へと流す。河口には移動堰を作り常時開けておく。台風の時とかに閉めれば良かろう。ようするに調整池の排水を海に出さず、自然な川の水を潤沢に海に流してやる事が、お魚さん達の生活を守り、食卓を豊かにすると考えます。

 だからといってもダムとか干拓がが全て反対という訳でない。

 

 川の流れを止めて良い所といけない所の区別をつける事が必要と考えます。対策にはお金がかかります。