観てきたんよ、鬼平犯科帳 血闘を。


仕掛人・藤枝梅安2作目の終わりに着流し姿の松本幸四郎。梅安が贔屓にしてる料亭、井筒から出てくる。


梅安が井筒の主人に「あのお方は?」

と尋ねるが、はっきりと答えない。「いずれおわかりになりますよ。」


まさかとは思ったが、


エンドロール、出演者のとめは、


長谷川平蔵 松本幸四郎


(爆)


セリフ回しが中村吉右衛門の長谷川平蔵に近づけようと無理っぽさが気になった。


大丈夫か?


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んで、映画館で。



コレ欲しい(爆


原作ははるか遠い昔に読んだっきり。でも、吉右衛門が平蔵やってた時のテレビドラマ見てたんであらかたのスジはわかってる。こうやって映画で120分近くヤルとディテールが丁寧なのを感じる。


悪を知って外道に落ちるか

悪を知って外道を憎むか


のサブタイトルそのもの。


本所の銕と呼ばれてた頃の回想シーンが適度に入る。そう、悪を知るのもだけど、それだけじゃないんよ。池波先生の作品は。


アチキの場合、鬼平は密偵達の葛藤、盗人の頭が三カ条を守り通す難しさなんかを考えながら読んでるんよ。そんで、この血闘はおまさの銕への恋心も併せて読むんよ。


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幸四郎初の鬼平は時代劇専門チャンネルで本所・桜屋敷。


思ったよりイイじゃん。煙管吹かす横顔は吉右衛門に似てるダケ、無理に寄せようとしてない、幸四郎の鬼平になっとるやん。


映画、期待出来る!


鬼平の面白さは密偵達の働き、ソレは脇役が良くないとダメ。


チャンチャンバラバラのシーン、斬られるのを待つようなトコもなくてその点良かったケド、バックの音楽が邪魔。一体感がないような気がする。その点が惜しい。