ごめんなさい、いきなり
コーヒーブレイク☕です！
いつもご覧いただき
ありがとうございます
またちょっと中学受験から離れて
現在のお話
先ほど会社の同僚から子供さんの
受験相談の電話があり、
長話しをしたところなんです。
※でも今度また、ゆっくり…という事になったのですが
みなさま、
自分の子供が
「医者になりたい」
とか
「医学部に行きたい」
とか
言い出したら、どう答えるでしょうか？
そうか、
「がんばれ！」
とか多分…おっしゃるでしょう
我が家もそうでした。
息子くん、中学2年生の頃でした
医学部といっても、いろいろとあります。
■国公立医学部医学科
■防衛医大（国立扱い-防衛省）
■自治医大（私立扱い-自治省）
■産業医科大（私立扱い-厚生労働省支援）
■私立大学医学部医学科
入試ですから、
基本的には他学部志望でも同じく
偏差値でだいたいのレベルはわかります。
ここからが複雑…な、医学部医学科。
一般の理系学部と異なるのは
「面接」を課す
医学科がほとんどだ、という事 
学科試験に合格しても、
次に、面接のハードルがあるという事
少なくとも合格までに2回試験があります。
また 私立医学部は、
正規合格のほかに、
補欠などからの繰り上げ合格が多い
という状況です。
これも、一般の学部より
正規の合格者数を絞る
傾向にあるからです。
※塾の偏差値表のほとんどは繰り上げ合格者を含む値
つまり、正規合格者しようと思えば、偏差値は更に高いという事に。
また、最大の特徴は、
私立の医学部医学科は
学費が高い！
という事。
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同僚とはまずこの学費の話から始めました。
彼は奥様も含めて親族に
医者も資産家もいません。
同じ会社なので環境は我が家と似ている状況。
保護者の財力の話です
※ここからは見られる方により感じ方が違うと思います。すみません。
国公立なら、特に気にすることはありません。
医学部は6年間なので、
他の国公立大学の理系の大学院に行くのと同じ。
学費も同じです
問題は私立の医学部医学科です。
私立には全国に31の医学部があります。
で、
6年間に必要な学費は以下の通り。
6年間の学費総額ですが、
国公立大学が
350万円/6年
程度に対し、
私立大学は、
一番安い国際医療福祉大学でも
1850万円/6年 
約13倍 の学費です
インターエデュさんの作った表に
私が色線を入れましたが、
2500万円/6年 未満の大学が6校
3000万円/6年 未満の大学がさらに+6校
4000万円/6年 超えも 2校 あります
よく
「奨学金があるから大丈夫」
という話を聞きますが…、
結局は借金ですから、
誰かがいつか返還する必要があります
自治医大や地方枠などは、
卒業後の奉仕で還すことになりますし、
防衛医大はそもそも就職です
ちなみに一般的な奨学金の借入基準には、
親の世帯年収も関わってきまして、
そもそも借りられない問題もあったりして…
でも、借りなきゃそもそも無理なのでして…
我が家の場合はここでも「最悪」のランク帯でした。
つまり、同僚も同じ条件です。
※ここは詳細は避けておきます
ただし、
自治医大は6年間完全無料で格安の全寮制。
国家試験合格率も常にトップクラス！
ほか、
東北医科薬科大学のAB方式は、
地域枠制限はあるものの、
進学者は全員、
国公立並みの学費で大丈夫！
後は、産業医科大学も制限はあるものの、
最安値の国福より割安。
他は、特待制度などもありますが…狭き門。
息子くんの場合、現役受験の時には
国公立、
もしくは
東北医科薬科のAB方式
でなければ
合格しても進学はNGとしました。
※医学部以外は行きたくない！となると
経済面からこうなります。
現役時に
「受かってもいけない」大学も受験
をした息子くん。
どう感じていたのだろう…
これはまたの話。
もちろん医者のご子息や
資産のある方のご子息、
医学部受験のために貯蓄されてきたご家庭、
抜きん出た天才の君…
には、関係のない話…ではありますが、
お金がないと…
進学先の選択肢が極端に少ない…
まさか、わが子に
そんな苦悩を与えることになるとは…
夢にも思っていませんでした。
さてさて、次です。
私立医学部の場合、
学費と難易度が
かなり反比例
しています。
※DIAMONDonlineより
つまり、
2500万円/6年 未満で済ませようとすると、
表の上位6校 +東北医科AB、
ほか、自治医、産業医、防衛医しか
選択肢が無くなる上に、
偏差値帯は、この表で全て 64以上
大宰府アカデミーHP記事より
河合偏差値で、
65以上必要になります。
下は河合塾2025年入試予想偏差値
↑
これがどういうことか、表からみていただくと、
慶應の薬学部が偏差値62.5ですから、
そのレベルでは合格が困難だ、
という事なんです。
我が家の場合、息子くんが現役の時、
結局、上記の学費制限校の受験から、
私立はある1校で学科合格、面接×
他は１次学科で×
国公立は共通テスト失敗の上、地方国公立を受験し、
前期も後期も、2次× の結果。
合格したのに行けない…という最低な話にはなりません
でしたが、散々でした。
※浪人時代はまた別途
ふつう、
大学受験の一般入試で合格を目指す場合、
志望学部において
第一志望のほかに
滑り止めを設けますよね。絶対に。
例えば、早慶志望の理系なら、
理科大、明治、法政、芝浦工大…あたりの併願。
医学部受験の場合、
これができない場合があるんです。
なぜなら、
MARCHレベルの医学部がないからんです
学費制限ありの場合、
受験できるすべての学校が、
早慶理工以上の偏差値帯
なので…。
じゃあ、お金持ちだったら安心か、
というと、
違います
昔は、お金があれば、
多少学力が劣っていても
医学部医学科に進学できました
裏口とかではなく。
下に新旧比較のせました。
しかし、
現在は違います。
2019年 駿台模試における偏差値と昔の偏差値との対比（DIAMOND online 記事より）
御三家の一角、
日本医科大は1975年には
偏差値60でした。
現在は日本医科大と同等以上の偏差値になる、
人気の順天堂大学医学部医学科は
偏差値50でした
ほか、
私立医大は軒並み 47.5～55 でしたので、
総合大学の場合、
工学部より入試は楽（カネは別）という
大学だって、あったくらいです。
しかし、今では…
最も偏差値ランクの低い
川崎医科大学（岡山）でも、
河合塾での
偏差値 60！！
これは、
上の河合偏差値表を見てください。
東京理科大学の薬学部が
偏差値60です。
つまり、そういう事です。
一部のユーチューバーなどがたまに
「川崎医科大学はＦラン」
とかさげすんだ動画を流していますが、
逆に、
6年間で4000万円が出せて、さらに、
偏差値6０の子が行く大学！なんです。
ちなみに…
今年の
川崎医科大学の合格者出身校
ですが…
見てみてください。
地元岡山が多い※ものの、
※ 岡山柏陵高校は管山建のトップ校！
都心からの合格者の出身校を見てください。
※ご覧の皆さんの出身地でもいいです
2023年 川崎医科大学合格者 出身校一覧（2022年などは途中まで）
サンデー毎日集計 m3.comより
皆さんがご存じの学校がありませんか？
豊島岡、白百合、小石川、巣鴨 …
彼らの受験する大学が
Ｆランの訳がない
ですよね。
こうした事情からも、医学部受験生には
多浪（3回以上、大学受験を繰り返す）生が多いんです。
※医者は医学部医学科を卒業していないとなれないという理由も一方では大きいですが。
子供さんが
「医者になりたい」
って言い出したら、
お父様、
お母様、
こうした覚悟を、
ある程度はお願いします。
ある、
医学部系受験のユーチューバーさんの番組で、
「最近は地方国公立に受かっても都内の最難関私立医大に行く人が多い」
と言っていましたが、
「多い」わけではありません。
彼らの医学部専門予備校に通う
「裕福な」都心の家庭の場合は、
そういう選択肢をする、
という前提付きの話です。
※ 慶應医学部なら話は別ですが…
他の場合、我が家なら
国公立大学一択
になります。
ということで、
また大学受験ネタを挟んでしまいました。
以上、コーヒーブレイク☕ おしまい。