はい。ガルベスです。
96年にジャイアンツにやって来ました。
大柄な体格から、豪速球でねじ伏せるピッチングかと思いきや、ストレートは150㎞前後。むしろスライダー、シュート、チェンジアップをコントロール良く投げ分け、打たせて取るピッチングを得意としてました。技巧派ですよ。最多勝も獲得してます。
特に、シュートで右打者の内角を攻めるピッチングが得意で、一試合で三本も相手のバットを折った試合もありました。投球の際に舌を出す変なクセがありましたよ。
一方でとても神経質なとこがあり、ランナーを出すと急にソワソワし始め、マウンドを蹴り出したりね、そうなると自滅の兆候。ランナー出すっても、ヒットよりも四球の方。しかもアンパイアの微妙な判定が絡むと、あからさまに不満そうな態度になり、ストライクが入らなくなるというね。本来、コントロールが良いピッチャーですから微妙な判定にはやっぱりナーバスになるんでしょうね。
ガルベスは打者としてもかなりのパワーヒッターでした。構えだけ見たらまるで野手。チャンスにも滅法強く、満塁ホームランも2発記録してます。小林より確実に打ちますよ笑
さあ、そのガルベスといったら、やはりこの事件。覚えておられる方も多いでしょう。タイガース戦で、際どい球をことごとくボール判定され、ガルベスはぶち切れてしまいました。結局、半強制的に交替を告げられ、ベンチに引き揚げ……といきなり振り向くと、主審めがけてキャノンボール!!笑 まさに狂乱の宴の開幕です。お前何しやがった!?とガルベスに詰め寄る審判達。それに襲いかかろうとするガルベス。巨人ナイン総出で、トチ狂った巨漢を抑えにかかります。長嶋監督もさすがに慌てた様子で、ガルベスをベンチ裏に追い出してました。
そんなこんなで、残りのシーズンは出場停止、罰金1000万、さらにさらに、あの長嶋監督を丸坊主にしてしまうという、前代未聞の不祥事を引き起こしたベロ出し魔神。
あの神経質で短期な性格さえなければ、、、
惜しい助っ人でした。
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