大阪桐蔭対仙台育英の試合。
球史に残る素晴らしい試合でした。
両先発が本当にもう…ため息が出るナイスピッチング。守りもそのリズムに乗って軽快でした。
ただ、そんな緊迫した、タイトな試合展開で一番恐いのは「緊張感からくるルーチンワーク」じゃないかなあと常々思ってます。ルーチンワークってのは、つまりは決まり事を決まった通りにやるってこと。いつもの通りだからこそ、何も考えずに体が自然に動いたりする。緊張感が加われば尚更。ましてやあの場面だもん。
大阪桐蔭が1点をもぎ取り、仙台育英はチャンスをつぶした。そして最終回もツーアウト。仙台育英はツーアウトからヒットで繋ぐ。まだ大阪桐蔭は余裕がある。
次打者はサードゴロ。万事休す。
普通にさばいてファーストへ。ヘッスラするも余裕でアウト。試合終了。大阪桐蔭の勝利。誰もがそう思ってました。現にホームベースに並ぼうとしてましたからね。
ところが…
一塁はセーフ。審判の手が開いてます。何があった?ざわつくスタジアムに、呆然とした大阪桐蔭ナイン。
ファーストがね、ベースをしっかり踏んでいなかったのか、踏み直そうと足を離した瞬間にランナーが一塁に到達してました。リプレーを見てたら、確かに足が離れていて、しまった!というファーストの表情。慌てて踏み直そうとしてましたが、、それを見逃さなかった一塁コーチャーと審判。
一度途切れた気持ちって、なかなか戻らない。天国から地獄、地獄から天国。仙台育英ナインは完全に大阪桐蔭ナインを気持ちで圧倒。イケイケの雰囲気の中、真ん中よりインコースにスーッとストレート。打球は左中間に…
仙台育英の劇的なサヨナラ勝ち。
呆然自失の大阪桐蔭ナイン。わずか五分で勝ちが負けになったんだもん。そうなりますよ。
先ほどの「緊張感からくるルーチンワーク」
最終回のサードゴロ。もちろんファーストに送球するのはルーチンワークです。ただ、、セカンドフォースアウトの方がリスクは少なかったのかも…ファーストはきっと、フォースアウトという思い込み、フォースアウトもルーチンワークですからね、それが頭にあったのかも。だから、ファーストに送球が来た時、えっ?こっち?というね。ファーストでの動きがぎこちなかった様に見えました。
サードは緊張していた。確実にアウトを取る。だからルーチンワークに従った。ファーストもサードゴロでセカンドフォースアウトで終わりという気持ちがあった。これもルーチンワーク。ルーチンワーク同士だったが、中身にズレがあった。共に油断があったのは否めない。でもね…
誰も責めらんないっしょ。
気を抜いたわけじゃないもん。
ただ、これで勝てる!という無意識の弛緩じゃないかなと思うんです。それだけハードな試合だったから。
大阪桐蔭ナインよ、特にファースト君。
君達はよく頑張ったし、素晴らしい試合を見せてくれた。ありがとう。
春夏連覇はならなかったけど、それは来年のお楽しみです。
今はゆっくり静養して、また練習頑張ってな!
仙台育英ナインよ、大阪桐蔭ナインの涙と思いを背負って、優勝まで駆け上がれ!応援するぞ!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます😊