韓国各地でチョンセ詐欺多発で悲鳴…「社会的災害レベル」
19日、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の東灘(ドンタン)新都市オフィステル250軒余りを巡るチョンセ詐欺疑惑が提起されると、ある賃借人が契約を仲介した不動産業者を訪れた。だが扉は堅く閉じられていた。ソン・ソンベ記者
「賃貸人に不動産があるにもかかわらず個人ではなく法人名義なので、チョンセ保証金被害者は権利を行使できないと言われました。保証金を返してもらえるのか、先が真っ暗です」
新社会人の20代AさんがBさん所有の釜山市釜山鎮区(プサンシ・プサンジング)のオフィステル(住居兼オフィス物件)に入居したのは2021年8月のこと。広さ26平方メートル(8坪)のワンルームをチョンセ保証金9000万ウォン(約912万円)(内8000万ウォン銀行借入)で2年間契約した。(チョンセとは、入居の際に入居者が一括で保証金を預けて住宅を借りる賃貸方式のこと)ところが同年10月オフィステルの建物(69世帯)が競売にかけられるという話を耳にした。所有主Bさんの債務のためだった。
建物は60億ウォンを越える根抵当が設定されている。Bさん側は「数カ月だけ待ってほしい」と言った。だが、Bさんの料金未納で昨年末は水道と電気までとめられそうになった。最近では裁判所から競売開始通知書が届いた。
Aさんは「契約前は根抵当が不安だったが、『建物の相場が90億ウォン以上あり大丈夫』という公認仲介士の言葉で契約した」とし「60余世帯が保証金も返してもらえないまま信用不良者になるのではないかと思って夜も眠れない」と話した。AさんらはBさんに法人所有不動産があるという事実を把握して弁護士に問い合わせしたが「チョンセ契約がBさん個人と行われているため法人に対して責任を問うことはできない」という回答を受けた。オフィステルに入居している賃借人の被害総額は50億ウォンほどになると推算される。Aさんは20日、中央日報の電話取材に対して「当面は借入金を返済する方法がなく、破産や個人再生などを調べている賃借人が多い」とし「『悪い方向に考えるのはやめよう』といって互いに慰めている」と伝えた。
「無資本ギャップ投資」方式で多世帯住宅などを購入して賃貸に出した後、賃借人にチョンセ保証金を返すことができないチョンセ詐欺被害が全国で野火のように広がっている。住宅1139軒を保有して住宅保証金を返還することができなくて死亡した仁川(インチョン)のいわゆる「ビラ王」事件に続き、東灘(ドンタン)新都市や釜山(プサン)、九里(クリ)などでもチョンセ詐欺が疑われる被害届が相次いだ。
賃貸業者チェさんは2019年から昨年までソウル江東(カンドン)・陽川(ヤンチョン)・九老(クロ)・永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポ)・江北(カンブク)・江西(カンソ)・衿川区(クムチョング)、京畿道富川(キョンギド・プチョン)・金浦(キンポ)・高陽市(コヤンシ)、仁川などで多世帯住宅を購入してチョンセとして出した。ソウル警察庁金融犯罪捜査隊はこの日、賃借人67人に保証金約140億ウォンを返還しなかったチェさんを最近拘束送検したと明らかにした。
新社会人の20代AさんがBさん所有の釜山市釜山鎮区(プサンシ・プサンジング)のオフィステル(住居兼オフィス物件)に入居したのは2021年8月のこと。広さ26平方メートル(8坪)のワンルームをチョンセ保証金9000万ウォン(約912万円)(内8000万ウォン銀行借入)で2年間契約した。(チョンセとは、入居の際に入居者が一括で保証金を預けて住宅を借りる賃貸方式のこと)ところが同年10月オフィステルの建物(69世帯)が競売にかけられるという話を耳にした。所有主Bさんの債務のためだった。
建物は60億ウォンを越える根抵当が設定されている。Bさん側は「数カ月だけ待ってほしい」と言った。だが、Bさんの料金未納で昨年末は水道と電気までとめられそうになった。最近では裁判所から競売開始通知書が届いた。
Aさんは「契約前は根抵当が不安だったが、『建物の相場が90億ウォン以上あり大丈夫』という公認仲介士の言葉で契約した」とし「60余世帯が保証金も返してもらえないまま信用不良者になるのではないかと思って夜も眠れない」と話した。AさんらはBさんに法人所有不動産があるという事実を把握して弁護士に問い合わせしたが「チョンセ契約がBさん個人と行われているため法人に対して責任を問うことはできない」という回答を受けた。オフィステルに入居している賃借人の被害総額は50億ウォンほどになると推算される。Aさんは20日、中央日報の電話取材に対して「当面は借入金を返済する方法がなく、破産や個人再生などを調べている賃借人が多い」とし「『悪い方向に考えるのはやめよう』といって互いに慰めている」と伝えた。
「無資本ギャップ投資」方式で多世帯住宅などを購入して賃貸に出した後、賃借人にチョンセ保証金を返すことができないチョンセ詐欺被害が全国で野火のように広がっている。住宅1139軒を保有して住宅保証金を返還することができなくて死亡した仁川(インチョン)のいわゆる「ビラ王」事件に続き、東灘(ドンタン)新都市や釜山(プサン)、九里(クリ)などでもチョンセ詐欺が疑われる被害届が相次いだ。
賃貸業者チェさんは2019年から昨年までソウル江東(カンドン)・陽川(ヤンチョン)・九老(クロ)・永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポ)・江北(カンブク)・江西(カンソ)・衿川区(クムチョング)、京畿道富川(キョンギド・プチョン)・金浦(キンポ)・高陽市(コヤンシ)、仁川などで多世帯住宅を購入してチョンセとして出した。ソウル警察庁金融犯罪捜査隊はこの日、賃借人67人に保証金約140億ウォンを返還しなかったチェさんを最近拘束送検したと明らかにした。
◇九里ではチョンセ仲介業者など20人立件、被害者500人越えるケースも
京畿道九里市でもチョンセ詐欺被害を主張する賃借人が大勢出てきた。京畿九里警察署はこの日、「チョンセの満期が来たのに保証金を返してもらえずにいる」という陳情が多数入り、仲介業者など20人余りを刑事立件して調査していると明らかにした。被害者は陳情書で「組織的なチョンセ詐欺が広がり、被害者は数百人に達する」と主張した。被害者が500人を越えるという話もある。
釜山市釜山鎮区・沙上区(ササング)・東区(トング)にオフィステルなど建物4軒を所有した夫婦も最近連絡が途絶えて賃借人89世帯は地団駄を踏むばかりだ。夫婦が所有した建物4軒には40億ウォン以上の根抵当が設定されている。賃借人のほとんどが2030世代の若者たちだ。契約書に書かれた賃貸人事務室の住所地にはビニールハウスだけが立っている。
京畿道九里市でもチョンセ詐欺被害を主張する賃借人が大勢出てきた。京畿九里警察署はこの日、「チョンセの満期が来たのに保証金を返してもらえずにいる」という陳情が多数入り、仲介業者など20人余りを刑事立件して調査していると明らかにした。被害者は陳情書で「組織的なチョンセ詐欺が広がり、被害者は数百人に達する」と主張した。被害者が500人を越えるという話もある。
釜山市釜山鎮区・沙上区(ササング)・東区(トング)にオフィステルなど建物4軒を所有した夫婦も最近連絡が途絶えて賃借人89世帯は地団駄を踏むばかりだ。夫婦が所有した建物4軒には40億ウォン以上の根抵当が設定されている。賃借人のほとんどが2030世代の若者たちだ。契約書に書かれた賃貸人事務室の住所地にはビニールハウスだけが立っている。
これに先立ち、釜山市東莱区(トンネグ)にあるワンルームなどオフィステル100軒余りを所有したCさんが同じような手口で集めた住宅保証金を返さずに潜伏していたが、捕まって詐欺罪で検察に送検された。分かっている被害世帯だけで200世帯を超えるという。
このようにチョンセ詐欺被害が全国的に広がると当局も深刻性を考慮して強力な対応に出た。ウ・ジョンス警察庁国家捜査本部長はこの日、全国捜査指揮部テレビ会議で、組織的なチョンセ詐欺に犯罪団体組織罪適用を積極的に検討して市・道警察庁で直接捜査するように指示した。犯罪団体組織罪が認められれば単純加担者も組織犯罪に準じて処罰を受ける。当局が遅まき対応に出たが被害者は実効性に疑問を呈している。現行法の制約で被害救済が事実上難しいためだ。
専門家は2020~2021年にいわゆる「無資本ギャップ投資」にともなう「カントン住宅」(不動産価格の下落によって賃貸人が賃借人に保証金を返せなくなった住宅)が大きく増えたが、これら住宅のチョンセ契約満了時点が最近集中していて事件が続出しているとみている。
専門家は2020~2021年にいわゆる「無資本ギャップ投資」にともなう「カントン住宅」(不動産価格の下落によって賃貸人が賃借人に保証金を返せなくなった住宅)が大きく増えたが、これら住宅のチョンセ契約満了時点が最近集中していて事件が続出しているとみている。
正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)議員室が国土交通部から提出させた住宅資金調達計画書(2020年~2022年8月)161万件を分析した結果、住宅価格に対する賃借人の賃貸保証金比重(チョンセ価率)が80%を超えていて「ギャップ投機」、すなわちいわゆる「カントン住宅」高危険群に分類できる場合が12万1553件、チョンセ価率が60~80%の潜在的「カントン住宅」危険群が11万1481件だった。つまり全国に隠れ「カントン住宅」危険群が少なくとも23万戸あるということだ。
また別の危険信号も感知されている。警察庁が大統領室に報告した2022年チョンセ詐欺検挙件数は622件で、2021年(187件)の3倍を超える。住宅都市保証公社(HUG)の年度別保証事故額現況を見ても、2022年住宅保証金未返還金額が1兆1726億ウォンで、2021年5799億ウォンの2倍となっている。
こうした中、この日野党「共に民主党」のチョ・オソプ議員〔光州(クァンジュ)〕によると、HUGがいわゆる「悪性賃貸人」として集中管理している多住宅債務者が光州・蔚山(ウルサン)・世宗(セジョン)・済州(チェジュ)には1件もないことが分かった。実際は管理対象がないわけではなく賃借人のチョンセ返還保証保険未加入により実態把握すらできていないためという分析が出ている。チョ議員は「潜在的なチョンセ詐欺爆弾は首都圏など特定地域だけの問題ではなく、社会的災害レベルの全国的問題」と指摘した。
また別の危険信号も感知されている。警察庁が大統領室に報告した2022年チョンセ詐欺検挙件数は622件で、2021年(187件)の3倍を超える。住宅都市保証公社(HUG)の年度別保証事故額現況を見ても、2022年住宅保証金未返還金額が1兆1726億ウォンで、2021年5799億ウォンの2倍となっている。
こうした中、この日野党「共に民主党」のチョ・オソプ議員〔光州(クァンジュ)〕によると、HUGがいわゆる「悪性賃貸人」として集中管理している多住宅債務者が光州・蔚山(ウルサン)・世宗(セジョン)・済州(チェジュ)には1件もないことが分かった。実際は管理対象がないわけではなく賃借人のチョンセ返還保証保険未加入により実態把握すらできていないためという分析が出ている。チョ議員は「潜在的なチョンセ詐欺爆弾は首都圏など特定地域だけの問題ではなく、社会的災害レベルの全国的問題」と指摘した。
お隣さんのチョンセ詐欺?の続報ですな。
家主は賃借人の保証金を使って、新たな不動産を買い入れ、またチョンセで貸す。つまり、借り入れなしで無限に不動産を増やせる魔法の制度(ギャップ投資とも言われた)なんですよw
もちろん、不動産価格が下落しないこと前提なんですが!
トラオ政権の悪政のおかげで5年間で不動産価格が倍になった物件もありましたからねぇ~。
ギャップ投資が大流行りとなり、あちこちで不動産を買いあさる輩や不動産会社が出たわけですな。
>「チョンセ契約がBさん個人と行われているため法人に対して責任を問うことはできない」
ところが・・・
チョンセ契約は家主と借主の個人的な契約であり、借主への保証金も返還されず・・・
また、住宅保証制度などに加入せずに契約した物が多数であり、今後どのくらい増えるのか?皆目不明www
社会的災害レベル?
これはチョンセ大乱になりそうですぞ! wktk
