韓銀4回目の利上げ、現実化した緊縮の時代
韓国銀行がまた基準金利を引き上げた。昨年8月以降4回目の引き上げた。
韓銀は昨日、金融通貨委員会を開いて基準金利を年1.25%から1.5%に調整した。金融統制委員6人の全会一致だった。現在、韓銀総裁が空席であることを考えると、異例的なことだ。
韓銀は昨日、金融通貨委員会を開いて基準金利を年1.25%から1.5%に調整した。金融統制委員6人の全会一致だった。現在、韓銀総裁が空席であることを考えると、異例的なことだ。
韓銀は当分月間消費者物価上昇率が4%台(前年同月比)を続けるものと見通した。今年の経済成長率は当初の予想(3%)を下回ると見通した。物価は高騰するのに景気は不振を免れないスタグフレーションが懸念される状況だ。
中央銀行が金利を引き上げて緊縮に出れば物価上昇は抑制できるが、景気回復には否定的な影響を与え得る。それでも韓銀が利上げを決定したのは物価と家計負債を引き締めるのがさらに急がれるという判断からだ。
米国中央銀行である連邦準備制度(FRS)も通貨政策緊縮のシグナルを送っている。FRSは先月、基準金利を0.25%ポイント引き上げたことに続き、翌月追加引き上げの可能性を強く示唆した。最近、米国の急な物価上昇の勢いでFRSが「ビッグステップ」(0.5%ポイント利上げ)に出る可能性もあるという見通しも出ている。
米国中央銀行である連邦準備制度(FRS)も通貨政策緊縮のシグナルを送っている。FRSは先月、基準金利を0.25%ポイント引き上げたことに続き、翌月追加引き上げの可能性を強く示唆した。最近、米国の急な物価上昇の勢いでFRSが「ビッグステップ」(0.5%ポイント利上げ)に出る可能性もあるという見通しも出ている。
新型コロナ以降、莫大な金融を緩和した米国が緊縮に転じると世界的な投資家が株式など危険資産の割合を減らし、金融市場の変動性が大きくなっている。小規模の開放経済である韓国としては米国と歩調を合わせてリスク管理に出る必要がある状況だ。
金利が上がれば家計と企業の利子負担が大きくなる。特に、借金して株式や不動産を購入した家計には赤信号が灯っている。昨年末、家計負債は1862兆ウォン(約191兆円)に達した。さらに、小規模の自営業者と非営利法人を含めば、2200兆ウォンを上回る。すでに名目国内総生産(GDP)の100%をはるかに超えた。
金利が上がれば家計と企業の利子負担が大きくなる。特に、借金して株式や不動産を購入した家計には赤信号が灯っている。昨年末、家計負債は1862兆ウォン(約191兆円)に達した。さらに、小規模の自営業者と非営利法人を含めば、2200兆ウォンを上回る。すでに名目国内総生産(GDP)の100%をはるかに超えた。
今後金利がさらに上がれば、経済全般に衝撃が小さくないだろう。金融当局はコロナ禍以降急増した家計負債の軟着陸を誘導しつつ脆弱階層が負債の悪循環に陥らないように細心な管理が必要だ。
一方では金利を引き上げて資金源を引き締めるのに、もう一方では追加補正予算などで金融緩和のシグナルを送る政策の乱れは止めるべきだ。先月大統領選挙を控えて与野党政界は17兆ウォン規模の1回目の補正予算案を成立させた。翌月発足する新政府は2回目の補正予算の編成を予告した状態だ。政府が補正予算の財源を作るために大規模の赤字国債を発行すれば市場金利が急騰して家計と企業の資金事情が悪化する可能性がある。
一方では金利を引き上げて資金源を引き締めるのに、もう一方では追加補正予算などで金融緩和のシグナルを送る政策の乱れは止めるべきだ。先月大統領選挙を控えて与野党政界は17兆ウォン規模の1回目の補正予算案を成立させた。翌月発足する新政府は2回目の補正予算の編成を予告した状態だ。政府が補正予算の財源を作るために大規模の赤字国債を発行すれば市場金利が急騰して家計と企業の資金事情が悪化する可能性がある。
市場金利の指標となる3年満期の国庫債金利は一時年間3%台に上昇した。6月地方選挙を意識した政治家のバラマキ公約も問題だ。直ちに目の前の票を狙った政界のポピュリズムは結局、庶民と脆弱階層の苦痛を加重させるという点を肝に銘じてほしい。
韓銀さんが、また利上げしました!
FRBの利上げ予測に反応したのが一番の原因でしょうねぇ~。
>金利が上がれば家計と企業の利子負担が大きくなる。
トラオ政権で大幅に借金を増やした方々にとっては、利上げが続くのが厳しいでしょうなぁ~。
逆に考えると・・・
トラオくんにとって、来月退任はちょうどよい時期かもしれませんな。
責任はすべてスズエツくんに押し付けられますからw
スズエツくんの側近は経済官僚など実務派を揃えているようですので、お手並み拝見ですな。