トラオくんの未来 PART4 奥さんの衣装代の謎 | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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韓国で批判噴出、夫人の豪華衣装に充てた公費を「国家機密」扱いにする文在寅

 

 「生活必需品はダイソーで」と庶民ぶりアピールしながら豪華外遊と衣装の数々

 

2021年12月16日、2021韓流祭り「K-healing Online Festival」に際してオンラインで挨拶する金正淑夫人(韓国大統領府提供)

 

 最近、韓国国民の話題の中心にいる人物は、次期大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏でもなければ、現大統領の文在寅(ムン・ジェイン)氏でもない。現大統領夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏だ。

 文在寅政権のこの5年間、金正淑夫人の華やかなファッションと頻繁な同伴外遊に対するゴシップが常に韓国のネット上で批判的に取り上げられてきたが、政権交代が目前に迫ってきた今、とうとう主要メディアでもこの問題を本格的に扱い始めたのだ。

「生活必需品はダイソーを愛用している」として、「庶民大統領」のイメージを作ってきた文在寅大統領にとって、致命傷になるものとみられる。

 日本の読者から見れば、「バカみたいな問題」に見えるかもしれないが、ここには複雑で古い事情が存在する。

 

誤報に便乗して朴槿恵前大統領を糾弾した共に民主党

 2016年に朴槿恵大統領の国政壟断事件が発生すると、韓国メディアは、朴槿恵政権と朴大統領個人とを徹底的に悪魔化した。「セウォル号沈没当時、朴大統領は大統領府で整形手術を受けていた」「外遊で滞在した海外のホテルに黄金の便器を設置した」「大統領府官邸に四方が鏡で埋め尽くされた鏡部屋がある」など、「反・朴槿恵感情」を煽るようなニュースがネット上にはもちろん、主要メディアにも登場した。もちろんこのほとんどは出所不明の情報で作られた「意図的」な誤報だった。

 

 だがこの時、その尻馬に乗るように、共に民主党議員が中心となって、「朴槿恵大統領が自分の贅沢のために国民の税金を流用した」という問題を集中的に提起した。2016年12月、共に民主党は論評で次のように主張した。

 「メディアによると、朴槿恵大統領が4年間に着た新しい服の総額は7億4000万ウォン程度と推定される。大統領秘書室の予算で衣装代を払ったとすれば、公金横領に他ならない。本人がまだ王女だと思っているのだろう。朴槿恵大統領の衣装代は賄賂なのか、政府予算なのかを明らかにせよ!」

 実際、朴大統領が衣装費として7億ウォン(約7000万円)以上を支払ったという証拠は、メディアに登場した無名の関係者の証言だけだ。しかし、当時の韓国社会には「朴槿恵大統領は贅沢で、大統領府官邸で韓流ドラマばかり見ている無能な大統領」という不正確なイメージが広まった。それを先頭に立って積極的に助長したのが共に民主党だった。

 

贅沢疑惑を大統領府が否定も「豪華弁当」で疑惑再噴出

 その後、逮捕された朴槿恵大統領は、国政壟断裁判では収賄容疑などによって15年の実刑判決が下された。さらに国情院長らから国情院の特殊活動費36億5000万ウォンを上納されたとして懲役5年刑が追加され、計20年刑が確定している(昨年末に赦免)。また、特殊活動費を上納したとして南在俊(ナム・ジェジュン)、李丙ギ(イ・ビョンギ)、李丙浩(イ・ビョンホ)の3人の元国情院長が1年6カ月から3年6カ月の実刑判決を受け、現在も収監中だ。

 ここで朴元大統領側の肩を持つなら、国情院から特殊活動費を受け取るのは大統領府の長年の慣例であり、朴元大統領がこれを私的に流用したという証拠資料もない。ところが、文在寅政権は国情院の特殊活動費を名目に前任の国情院長を全員拘束し、その後、李明博大統領と元世勲(ウォン・セフン)元国情院長にも同様に適用した。

 

 このため保守派の支持者たちは、文在寅政権に厳しい目を向けてきたが、特に初期から指摘してきたのが金正淑夫人の贅沢な暮らしぶりだった。2017年、元女性アナウンサーの政治家チョン・ミホン氏はフェイスブックに「大統領就任4カ月に満たない間、金正淑氏の衣服の値段が数億ウォンに達するほど贅沢だ」と非難し、名誉毀損で検察に立件された。ただ、この裁判は、チョン氏が持病で死亡したことであっけなく終わった。

 当時、大統領府は「金正淑氏はテレビショッピングで購入した服を着たり、直接修繕したりして着たりしている」として、金正淑夫人の贅沢疑惑を否定していた。文在寅大統領も「大統領家族の生活費は給料で充てる」と約束し、大統領府の特殊活動費を減らして雇用創出予算に回すと公言した。大統領府の関係者は、「大統領夫婦の食事費はもちろん、歯磨き粉、歯ブラシ、子犬のエサなどを私費でまかなっている」と付け加えた。

 ところが、2018年1月に大統領府で開かれた長官・次官ワークショップの豪華弁当が世間の注目を集めると、大統領府の特殊活動費に世論の非難が浮上した。当時、行事に参加した百人余りの公務員が食べた弁当が5つ星ホテルの9万ウォン相当の弁当だという情報がインターネットに載せられたのだ。大統領府側はこれを否定したが、国民の疑念は静まらなかった。

 

2018年4月27日、歴史的な南北首脳会談で北朝鮮の金正恩氏の夫人・李雪主氏と並んで歩く金正淑夫人(韓国大統領府提供)

 

野党時代は「特殊活動費の透明化」を主張していたはずだが

 そのうえ、金正淑夫人の衣装代をはじめ、儀典費用をめぐるうわさも絶えなかった。結局、韓国納税者連盟という市民団体が同年7月、大統領府の特殊活動費が充てられた弁当代と金正淑夫人の儀典費用の内訳などを明らかにしてほしいと大統領府側に公式要請した。

 しかし、大統領府は、「特殊活動費の細部支出内容には国家安全保障・国防・外交関係など敏感な事項が含まれており、これを公開すれば国家の重大な利益を顕著に害する恐れがある」とし、要求を受け入れなかった。

 

 大統領府が情報公開を拒否すると、同団体はこの問題を裁判に持ち込んだ。そして2022年3月、裁判所は一部勝訴の判決を下した。裁判所は「個人情報部分を除いた情報公開が行われるのが妥当だ」と判断した。また、金正淑氏の儀典費用や特殊活動費の支出内訳を持っていないとする大統領府の主張についても、「裁判所が綿密に調べたが、それらの情報もやはり、被告(大統領府)が保有し管理している可能性がある」として棄却した。

 ところがこの裁判所の判断に対して、野党代表の時代に「大統領府の特殊活動費の透明処理」を主張していた文大統領と大統領府は、控訴までして情報公開を強く拒否している。控訴中に文在寅政権が幕を下ろせば、特殊活動費の内訳が大統領記録館に移転され、今後30年間封印されるという点を狙った戦略だ。

 

なぜ衣装代にかかった公費が国家機密なのか

 これに韓国の国民の怒りが爆発した。何人かの国民は、これまでの報道写真を元に金正淑さんの衣裳を特定し、ひとつひとつ値段を算出し始めている。彼らの主張によると、金正淑氏は5年間、公開席上で身につけた衣装は少なくとも178着、カバンやブローチ、指輪などのアクセサリーは207着だったという。

 フランス訪問時に着用したシャネルのツーピースは4500万ウォン、スーパーに行く時に着用したマックスマーラのカシミアコートは約770万ウォン、数着持っている韓服名人が作ったロングジャケットは1着で最低1500万ウォン…という具合だ。さらに、韓服につけるアクセサリーが1個300万~400万ウォン、カルティエのブローチが2億ウォンなど、アクセサリーを合わせると、その衣装代だけで少なくとも数十億ウォンに上ると主張した。

 むろん、このような主張も、過去、共に民主党が主張した朴槿恵大統領の衣装代の7億4000万ウォンのように、正確な資料や根拠はない。

 この論争に、左派メディアを除くほとんどの主流メディアも乗り込んできた。特に、保守系の代表的な新聞である『朝鮮日報』は、数多くの記事と社説を通じて、金正淑氏の衣裳代について厳しい報道を続けている。

 

 <文大統領は2015年、「特殊活動費を透明に公開し、監視しなければならない」と述べた。政権発足時も「公開する」と約束した。朴槿恵前大統領に対しては「任期中に衣装および特殊活動費を7億ウォン使った」と批判したが、金夫人の衣装代については沈黙している。典型的なネロナンブル=私がすればロマンス、他人がすれば不倫=ダブルスタンダードの意)だ。5月に退任した後、同資料は大統領記録館に送られ、最長30年間公開が禁止される。大統領夫人の服代が国家機密となって「葬られる国」になるのだ>(3月29日付の社説「大統領夫人の服代にかかった税金がどうして国家機密なのか」)

 

政権交代後に「積弊捜査」の対象になる可能性も

 韓国メディアが、金正淑夫人の衣類問題という、ゴシップとも言える報道に熱を上げていることについて、韓国人記者は次のように説明する。

 「文在寅大統領府は歴代で最も記者たちと対立した政権だ。少しでも不利な記事が出ると、デスクに電話をかけてきて訂正報道を要請し、それが受け入れられなければ裁判にかけられるなどで、記事を書いた記者は大変だった。中央日報も朝鮮日報も、過去に大統領府と裁判に発展した記事がある。むろん、大統領府が敗訴した。

 今、金正淑夫人に関する記事が堰を切ったかのように報じられているのを見ると、あの時のうっぷんを晴らしているかのようにも見える。飛ぶ鳥をも落とした大統領府が今、一言も言えずにいるのを見ると、『やっぱり政権末期だな』という気がする」

 

2022年1月16日、ドバイを訪問し、韓UAE知識文化交流式に出席した金正淑夫人(韓国大統領府提供)

 

 かつて大統領夫人の外遊遍歴をテーマに「金正淑夫人のバケットリスト」というコラムを執筆したことで大統領から訴えられ、2年間も法廷闘争を繰り広げてきた中央日報のナム・ジョンホ論説委員は最近、2年間の裁判過程で取得した新しい情報を本にまとめた『金正淑夫人のバケットリストの真実』を出版し、話題となっている。

 

 こうした世論の状況に耐えきれなかったのか、頑なに口を閉ざしていた大統領府は、3月29日、「金夫人の衣装代はすべて私費で支払った」と説明した。ただ、すでに市民団体から横領などの容疑で金夫人が訴えられている。大統領府の特殊活動費を大統領記録物として封印する法に対しても憲法訴願が提起されている。

 ひょっとすると大統領交代後に予想されている文在寅政権に対する「積弊捜査」は、金正淑夫人の衣類代疑惑から始まるかもしれない。

 

 

>文在寅政権のこの5年間、金正淑夫人の華やかなファッションと頻繁な同伴外遊に対するゴシップが常に韓国のネット上で批判的に取り上げられてきたが、政権交代が目前に迫ってきた今、とうとう主要メディアでもこの問題を本格的に扱い始めたのだ。

 

 ここ数日、お隣さんではトラオくんの奥さんの衣装代を公開しろニダというネタで溢れかえってます・・・

 

 確かに日本人の感覚では「何を大騒ぎしてるんだ!?アホらしい~」となるよね。

 

 当然、オイラもスルーするつもりだったけど・・・

 

 この記事が面白かったので取り上げる!

 

>メディアによると、朴槿恵大統領が4年間に着た新しい服の総額は7億4000万ウォン程度と推定される。大統領秘書室の予算で衣装代を払ったとすれば、公金横領に他ならない。本人がまだ王女だと思っているのだろう。朴槿恵大統領の衣装代は賄賂なのか、政府予算なのかを明らかにせよ!

 

 クネちゃんを糾弾していた与党は、当時、

 

 <#`Д´>  「クネは衣装代に7千万円使ったニダ!横領ニダ!!」

 

 と根拠不明の主張を繰り広げてました。

 

 そのため、トラオくんの公約として特殊活動費の公明化を掲げていたんですが・・・

 

 今回の件では公開を拒否。

 

 見事なほどのブーメランにwww(韓国ではネロナンブルと言いますね~)

 

>文在寅大統領府は歴代で最も記者たちと対立した政権だ。少しでも不利な記事が出ると、デスクに電話をかけてきて訂正報道を要請し、それが受け入れられなければ裁判にかけられるなどで、記事を書いた記者は大変だった。

 

 トラオ政府に虐げられてきた保守系メディアもこれ幸いとばかりに激しく糾弾中~。

 

 今後、ユンくんの積弊対象となるかもしれませんなw