光州の外壁崩落マンション、完全撤去も検討…現代産業開発会長が辞任
▲光州市西区花井洞のマンション「アイパーク」外壁崩落事故から7日目の17日、事故現場付近のフェンスには行方不明者が無事に生還することを祈る黄色いリボンがかけられていた。/キム・ヨングン記者
HDC現代産業開発の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長は17日、光州市西区のマンション「花井アイパーク」外壁崩落事故に対する責任を取り、会長職を辞任すると表明した。
鄭会長は同日午前、ソウル市竜山区の同社で兪炳圭(ユ・ビョンギュ)、ハ・ウォンギ代表と共に記者会見を開き、「光州での事故の被害者家族と国民に頭を下げ、深くおわび申し上げる」と謝罪した。鄭会長は「1999年から23年間、会社の発展のために努力し、顧客と国民の信頼を守ろうとしてきた。しかし、今回の事故でそうした努力が一瞬で水の泡となり、責任を痛感し、会長職を辞任する」と述べた。
昨年6月に起きた光州・鶴洞再開発での倒壊事故から7カ月後に再び大事故が起きたことについて、鄭会長は「マンションの安全はもちろん、会社に対する信頼まで地に落ち、惨憺(さんたん)たる気持ちだ」と語った。
鄭会長は花井アイパークの今後の対応について、「政府機関と力を合わせ、行方不明になった方の救助に総力を挙げる。安全点検で問題があると判明すれば、マンションの分譲を受けた方々の契約解除はもちろん、完全撤去と再施工まで検討する」と述べた。現代産業開発は「今回事故が起きた棟だけでなく、団地全体を撤去し、再建築する案も含まれている」と説明した。
現代産業開発はまた、全国の建設現場で外部機関による安全診断を実施し、全ての建築物の保証期間を30年に延長すると表明した。法的な保証期間(10年)の3倍に達する期間、安全問題が生じた場合、現代産業開発が責任を負うものだ。
鄭会長は現代産業開発での職務を退くが、グループ子会社であるHDCの会長には留まる。それを巡っては、責任回避目的の辞任ではないかという批判もある。鄭会長は「大株主としてできる部分は責任を果たす」と語った。
外壁崩落事故が起きたマンションの全面撤去し、再施工する場合、現代産業開発は多額の費用負担を強いられる。花井アイパークの事業費は2600億ウォン(約250億円)で、入居が2年以上遅れる場合に入居予定者に支払わなければならない遅滞保証金だけで1000億ウォンを超える点からみて、少なくとも5000億-6000億ウォンの追加費用が生じる見通しだ。現代産業開発の2020年度の営業利益(5857億ウォン)に匹敵する。
現代産業開発が鄭会長の辞任と全面再施工検討を選択したのは、住宅ブランドである「アイパーク」に対する不信が続けば、同社の住宅事業そのものが継続不可能になりかねないという危機意識があったためとみられる。現代産業開発は事業全体に占める住宅事業の割合が80%以上で、他の10大建設会社と比べとりわけ高い。アイパークブランドの信頼を回復できなければ、事業受注に支障が生じる可能性が高い。現代産業開発は昨年の施行能力評価が9位で、ようやく10位圏に留まっている状況だ。
盧炯旭(ノ・ヒョンウク)国土交通部長官は同日の記者懇談会で、今回の事故に関連し、「現代産業開発は一度ならず繰り返し大事故を起こした。法律が規定する最も厳しいペナルティーが与えられるべきではないかと思う」と述べた。
現行、建設事業基本法によれば、故意や過失で建設工事を不適正に施工し、施設物の構造上の主要部分に重大な損壊を引き起こし、公衆の危険を発生させた場合、建設業登録抹消、1年以内の営業停止処分を受けることがあり得る。盧長官は「登録抹消は市場から完全に退場させられることを意味し、営業停止となれば、受注活動ができなくなる」と説明した。
鄭会長の辞任決定について、行方不明者家族の集まりである「被害者家族協議会」は声明を出し、「責任を回避して辞任するのではなく、実質的な事態解決の総括責任を負い、相応する処罰を受けるべきだ」と主張した。鄭会長が同日午後、事故現場の行方不明者家族のテントを訪ねて謝罪した際にも、家族らは「辞任は好ましい方法ではない。そんな時間があれば早く(行方不明者を)探してほしい」と訴えた。
事故現場のマンションの入居予定者も不満を訴えた。花井アイパーク入居予定者代表会議のイ・スンヨプ代表は記者会見を開き、「鄭会長は無責任に辞任するな。行方不明者家族だけでなく、入居予定者にも謝罪し、妥当な補償案を示せ」と主張した。イ代表はまた、「無条件で8棟全体を撤去し、再建築しなければならない」とも述べた。
光州地域だけなく、全国各地で現代産業開発に対する批判が高まり、不買運動も起きている。ソウル市竜山区の現代産業開発本社前では17日午後、京畿道水原市勧善洞の水原アイパークシティーの入居者6人が集会を開き、「入居当初から水原アイパークシティーの大部分で手抜き工事があり、何度も抗議したがまだ解決されていない」と主張した。6人は同社が水原市内で進める全ての事業を中断するよう求めた。
仁川地域の一部市民団体は「現代産業開発安全事故対策委員会」を結成し、同社が参加している仁川地域の工事現場に対する安全点検を仁川市に求めた。これに先立ち、京畿道安養市では建て替えを進めているマンション内部に「現代産業開発の保証金を返還するから、どうか撤退してください」というプラカードが掲げられた。
一方、光州地方警察庁捜査本部は同日、マンション新築現場に生コンクリートを納入した業者10社を家宅捜索した。警察はまた、コンクリートが硬化するまで適切な環境に保つ養生作業に問題がなかったかなどを確認するため、施工過程で採取されたコンクリートのテストピース27個を確保し、専門機関に強度分析を依頼することにした。
警察は現代産業開発の工事部長ら工事・安全管理責任者5人と下請け業者の現場事務所長の計6人を業務上過失致死傷の疑いで、建設工事が適正に施工されているかをチェックする業務を担う監理3人を建築法違反の疑いでそれぞれ新たに立件した。
>HDC現代産業開発の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長は17日、光州市西区のマンション「花井アイパーク」外壁崩落事故に対する責任を取り、会長職を辞任すると表明した。
光州マンション「アイパーク」崩落事故の続報です。
現代産業の会長が辞任するようですが・・・
問題は、事故物件をどうするのか?現代産業の負担はどのくらいか?ということだよね。
>現代産業開発は「今回事故が起きた棟だけでなく、団地全体を撤去し、再建築する案も含まれている」と説明した。
崩落したマンションの他に7棟のマンションがすでに建築済みらしく・・・
このマンション群すべてと再建築するみたい~
本当か!?
>外壁崩落事故が起きたマンションの全面撤去し、再施工する場合、現代産業開発は多額の費用負担を強いられる。
その費用は、軽く見積もっても500~600億円となり・・・
現代産業の一年分の利益が飛ぶ計算。
それでも負担する覚悟がある理由はというと・・・
>現代産業開発が鄭会長の辞任と全面再施工検討を選択したのは、住宅ブランドである「アイパーク」に対する不信が続けば、同社の住宅事業そのものが継続不可能になりかねないという危機意識があったためとみられる。
この「アイパーク」というのは、韓国各地に建設されており・・・
信用不安が続けば、会社存続の危機になりかねない。
>光州地方警察庁捜査本部は同日、マンション新築現場に生コンクリートを納入した業者10社を家宅捜索した。
事故原因は、やはりコンクリートの養生不足なんだろうし・・・
今後は、既存マンションの住人たちが大騒ぎを始めそうだねwww