アルゼンチン、IMF融資の早期実施要請 ペソ最安値・保証コスト上昇
[ブエノスアイレス 29日 ロイター] - アルゼンチンのマクリ大統領は29日、国際通貨基金(IMF)に対し、500億ドルのスタンドバイ取り決め(一定期間内にいつでも合意した資金の引き出しができる)に基づく融資の早期実施を求めていることを明らかにした。
発表を受け、アルゼンチンペソARS=RASLは対米ドルで下落。1ドル=31.60ペソと、過去最安値を更新した。
アルゼンチン国債の保証コストも急上昇。IHSマークイットのデータによると、5年物のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は14ベーシスポイント(bp)上昇し、612bpに迫った。
マクリ大統領はテレビ演説で「われわれは来年の金融プログラムに係るコンプライアンス(順守)を保証するために必要なすべての資金手当てに向け、IMFとすでに合意している。この決定はあらゆる不透明性の払拭を目的としている」と語った。
アルゼンチン政府とIMFは6月、500億ドルの融資枠設定で合意した。
ソは今年に入り42%強値下がり。アルゼンチン中銀は前日、ペソ下支えに向け、合計2億ドルの外貨準備売却の入札を行った。
投資家の間では高インフレや景気低迷、さらには世界的に進む新興国資産の売りを背景に、同国のドル建て債務の返済が来年にも滞るのではないかとの懸念が根強い。
マクリ大統領は「ここ1週間ほどの市場の動きから、2019年のアルゼンチンの資金調達能力を巡る信認の欠如が新たに見て取れる」と指摘。「2019年の資金手当てを確実にすることで、信認を回復し、一刻も早く成長軌道に回帰することが可能になる」と語った。
アルゼンチン、IMFに融資実行の前倒し要請-500億ドルの信用枠で
アルゼンチンのマクリ大統領は国際通貨基金(IMF)に対し、信用枠(500億ドル=約5兆5700億円)に基づく融資実行の前倒しを要請したことを29日明らかにした。アルゼンチンは財政危機を緩和させるためIMFに支援を求め、6月に同国へのスタンドバイ取り決めを承認した。
2年間で2度目のリセッション(景気後退)に陥ったアルゼンチンでは、インフレは30%近く、借り入れコストは世界で最も高い。
IMFとの合意に基づけば、アルゼンチンは6月に初回実行分として150億ドルを受け取り、9月に30億ドルが融資される予定だった。マクリ大統領は前倒しを要請した額については明らかにしなかった。IMFのエコノミストと専門家は今週、アルゼンチンで政府当局者と信用枠の実行予定見直しについて協議している。
マクリ大統領はテレビ演説で、「アルゼンチンとIMFは、来年の財政プログラムのコンプライアンスを保証するべく、必要な資金は全て融通することで合意している」と述べ、「国際的な見通しが悪化する以前に生じた不透明感を払拭(ふっしょく)させるのが、今回の決定の狙いだ」と説明した。
皆さま、ご無沙汰しておりました。
オイラは夏休みを満喫していた訳でもなく・・・
夏バテによる体調不良が続く中、どうにか仕事をしておりました・・・
この間、どうにもネットに向かう気力がなく、回ってくる仕事をこなすだけで精いっぱい日々でしたwww
皆さまも体調には十分気を付けてください!
>アルゼンチンのマクリ大統領は国際通貨基金(IMF)に対し、信用枠(500億ドル=約5兆5700億円)に基づく融資実行の前倒しを要請
おっと!
アルゼンチン、危機が広がってますなぁ~。
IMFからの借り入れを早めることにしたようです!
>IMFとの合意に基づけば、アルゼンチンは6月に初回実行分として150億ドルを受け取り、9月に30億ドルが融資される予定だった。
500億ドルの信用枠を受けて、6月に150億ドル借り、9月に30億ドル借りる予定だったのだが・・・
30億ドルを前倒しで借りるということだろうね。
>投資家の間では高インフレや景気低迷、さらには世界的に進む新興国資産の売りを背景に、同国のドル建て債務の返済が来年にも滞るのではないかとの懸念が根強い。
当然、アルゼンチンに対する信用不安は広がっており、来年あたりデフォルトするのでは?という噂も。
CDSは現在612。
CDSは200を超えると注意、400を超えると危険と言われていますから、市場のアルゼンチンに対する評価はかなり危険ということだね。