北朝鮮内部の経済悪化が深刻ニダ! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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笑韓しながら世界経済について勉強中。晴れた日はランニング、雨の日は読書が趣味なオッサンです。

<北朝鮮内部>経済悪化深刻 対中輸出3月は89%減 商社幹部「大変なことになる」

◆商社幹部「上の人間が大変」
 4月23日に中国税関当局が発表した3月の対北朝鮮貿易統計によると、北朝鮮から中国への輸出は1237万8千ドルで、前年同月比89.19%減だった。
 北朝鮮の貿易の約9割を中国が占めており、統計を見ると、昨年実施された国際社会の経済制裁によって、北朝鮮の外貨収入に深刻な打撃が続いていることがわかる。同統計によると、2月の中国輸出額は約95%減だった。3月の輸入は1億4292万9千ドルで同56.43%減、輸出入合計額は1億5530万7千ドルで同64.9%減だった。
 貿易不振の影響について、中国に駐在している北朝鮮の貿易機関の幹部に、4月後半、短く話を聞くことができた。

――ビジネスはどうか?
「ダメに決まっているではないか。輸出の書類を中国(税関)当局に提出しても、許可を出さない。駐在員のビザ更新まで煩雑になった」

――金正恩氏が習近平主席と会談(3月26日)した後、規制が緩まったという説があるが?
「そんなのは噂だけ。変わっていない。石炭と金属はまったく取引できないままだ。中国の業者は(北朝鮮の)労働者の派遣を持ちかけても、賃加工の請負を営業しても受けてくれない」

――国内の経済状況はどうか?
「深刻に決まっている」

――庶民の生活がさらに苦しくなりますね?
「いや、下の層の人たちは、しんどい中でもずっと自分たちで商売なんかやって生きてきたたので、何とか凌いでいけるだろう。一番きついのは上の人間たちだ」
――幹部や特権層が苦しいと?
「彼らが使う金は大部分が貿易で入ってきた金だ。その金がなくなったんだから大変だ。政府がこのまま経済問題を解決できないと、上の連中の不満が高まって大ごとになるかもしれない」

◆大手商社員が物販で村回る
 輸出不振は貿易会社の経営と社員の暮らしを直撃している。主要輸出品だった石炭、賃加工の繊維製品、金属、水産物の取引が禁じられたため、制裁に抵触しない品目の開拓を懸命にやっているが成果は薄いようだ。各地の取材協力者に調査してもらった。
 「中国に輸出しているのは、賃加工品はカツラ、つけまつげ、帽子などの草製品くらい。あとは住民から買い取った漢方薬材料程度だ」(両江道の取材協力者、4月中旬)
 「清津(チョンジン)市では強盛(カンソン)貿易会社、モラン会社などの権力機関傘下の大手商社の支社ですら、ほぼ営業が止まっている。給料も食糧も支給されず、従業員は中国製の家電製品や雑貨、布団などを市郊外で売り歩いて歩合をもらって食べている。一か月に1500中国元ほどを会社に納めるノルマがあって、未達成が続くと解雇されると言っていた」(咸鏡北道の取材協力者、4月中旬)

 また、輸出の激減によって必要物資の輸入に大きな支障が出ている模様だ。一例を挙げると、4-6月の種まき、田植えの時期に必要な化学肥料が不足しているという。
 「両江道では天池会社が鉱物と交換する方式で独占的に中国から肥料を輸入しきたが、輸出が止まって現金で購入しなくてはならなくなった。天池会社だけではとても現金を準備できず、多くの貿易会社が肥料輸入を命じられている」(両江道の取材協力者、4月中旬)
 金正恩氏が3月に急遽中国を訪問したのは、習近平主席に制裁の緩和を頼むのが目的で、その成果が間もなく現れるのではないかという噂が住民の間で語られている。

http://www.asiapress.org/apn/2018/05/north-korea/economic-sanction/

<北朝鮮内部>平壌市民も経済悪化に反発 配給劣化と停電で「食べ物も電気もくれない」

◆平壌でも電力難深刻
 国際社会の経済制裁の影響が、首都平壌にも現れており、平壌市民やビジネスマンから強い不満の声が上がっていることが分かった。
 4月27日の南北首脳会談の直前に中国に出国してきた平壌のビジネスマンが、5月12日にアジアプレスの中国人メンバーに対し、電力事情について次のように語った。
 「平壌市内でも差があるが、私の住む〇〇区域は、昨年秋まで一日8時間程度電気が来ていたが、今年に入ってからずっと3~4時間しか来ない。親戚が市内の軍需工場のある区域に住んでいるが、ここは金正恩元帥も度々視察に訪れ、この数年、ずっと24時間電気が供給されていた。4月に入って訪ねてみると、一日7時間くらいしか来ないとのことだった」
 北朝鮮では、昨年全国的に電気料金の改定を試みている。これまで、実質的に電気料金はただ同然であったが、平壌では世帯ごとに電気メーターを購入させて、使用した分だけを徴収することになった。「正常化」の一環ともみなせる。

 「電気メーターは20~30米ドルもするが、それを住民自身が購入せよというので反発が大きく、設置した家庭は10%に満たないのではないか。それで、役人が毎月家々を回って、保有する電気器具や電球の種類を確認して料金を決めるのだが、『電気もよこさず使用料だけ取るのか』と不満が強い。使えないから要らないと、金持ちの中には冷蔵庫や洗濯機を売り払う人もいる」
と、このビジネスマンは述べた。

 ちなみに比較的電気器具の多い彼の家では、一か月に3000ウォン(約40円)を支払っているという。日本の感覚からすると非常に安いのだが、「電気代をこんなに取るなんて社会主義も終わりだと考える人が多い」のだそうだ。地方はどうか。北部の恵山(ヘサン)市では、昨年秋から一か月1万ウォンを徴収し始めたが、電気供給がストップして支払いに応じない住民がほとんどだという。

◆食糧配給も悪化「食べ物もくれない」
 北朝鮮で唯一、地域として食糧配給制が維持されているのが平壌だ。他の地域は90年代に停止したままだ。その質と量は、時々で良くなったり悪くなったりするが、この5年間、職場や区域を通じて白米と雑穀が配給されていた。穀倉地帯の黄海南北道に、平壌市民対象の「首都米」を生産する農場が集中している。

 取材に応じたビジネスマンは、
 「3月はほとんどトウモロコシだけ、4月は中国に出て来るまでなかった。(制裁で)市場での商売が不振な上配給が悪くなり、『食べ物もまともにくれない』と不満を言う庶民層が増えた」と言う。

 また、一昨年まで中国との貿易で羽振りがよかった貿易会社の社員らは、「経済制裁で中国への輸出が止まっているのに、会社から上納金を出せという圧力が強く悲鳴を上げている」とのことだ。

 4月初旬に平壌で音楽公演を行った韓国芸術団に同行した韓国メディや、4月末からの連休期間に平壌を訪れた日本人研究者に聞くと、「夜も明かりは点いており電力難は感じなかった」という。この点について、親戚訪問で平壌から中国に来ていた人に尋ねると、

 「外国人の観光客やメディアが入る期間は、平壌では『行事』と位置づけられて特別な準備をする。住民は、他人から服を借りてでも身なりを良くせよと指示される。『行事』の間は中心部に電気を通す」
と答えた。

 今年に入り、地方都市では住民への電気供給がほとんど途絶えた「絶電地域」が広がっており、党や軍、警察などの重要機関と産業施設に振り向けられている。北朝鮮の中で優先順位の高い平壌でも電力事情が悪化している。

http://www.asiapress.org/apn/2018/05/north-korea/north-korea-pyongyang-economic-depravation/

 中国の経済制裁が想像以上に北朝鮮経済を圧迫しているみたいですなぁ~。

>4月23日に中国税関当局が発表した3月の対北朝鮮貿易統計によると、北朝鮮から中国への輸出は1237万8千ドルで、前年同月比89.19%減だった。

 北からの中国への輸出がひっ迫しており・・・

>輸出の激減によって必要物資の輸入に大きな支障が出ている模様だ。一例を挙げると、4-6月の種まき、田植えの時期に必要な化学肥料が不足しているという。

 当然、物資を購入することも出来ず・・・

>昨年秋まで一日8時間程度電気が来ていたが、今年に入ってからずっと3~4時間しか来ない。

 電力供給もままならず、食糧配給も滞り気味。

 正恩くんも南北首脳会談に応じて南への支援を要請するほどの状況なんだろうねぇ~。