大宇造船、ソナンゴルの船'70%'だけ受け取る...3億ドルは株式で回収
アンゴラ国営会社であるソナンゴルは、流動性危機に陥っている状態だ。 このために、大宇造船に支払わなければならない10億ドルを全て現金で納付しにくい状況だ。 3億ドルは株式で受けるだけに、事実上船の70%だけ渡すわけだ。
その結果、貿易保険公社のソナンゴルに対する保証規模は、当初の10億ドルから7億ドルほどに減る。
1日債権団高位関係者は、“チョン・ソンニプ大宇造船海洋社長とソナンゴルが去る8月中旬アンゴラで会って、全体完成代金のうち3億ドルを株式形態で受けることに合意した”として、“ソナンゴル債権団がウェイバー(契約条件を充足できない場合、契約を維持するのかどうかを決める金融用語)を決めるのと関係なく、ソナンゴルはdrill-ship引き受けを推進できるだろう”と話した。
今回のソナンゴルと大宇造船海洋の協約は、ソナンゴルが財務危機に陥って完工資金10億ドルを全額現金で支給できなくなって議論が始まった。 ソナンゴルはオイル価格下落などにより収益性が悪化し、一部プロジェクトでは大規模損失を記録して、事実上債権団の管理を受けている状況だ。
ソナンゴルが財務危機に陥って、当初は昨年買収するべきだった大宇造船海洋drill-ship2隻がやはり9ヶ月超えて引き受けできなかった。 これによって大宇造船海洋まで流動性不足状況を体験して、今月満期到来4000億ウォンの会社債償還が難航している状態だ。
チョン・ソンニプ社長は、会社状況を反転させようと去る8月アンゴラに直接渡っていって、今月30日までdrill-ship2隻を引き渡せるようにソナンゴルと協議した。
ソナンゴルが用意しなければならない買収資金が10億ドルから7億ドルに減って、当初ソナンゴルに対して保証人になる計画だった貿易保険公社の負担も減った。
貿保は、グローバルSC銀行が構成する貸主団(金を貸す集団)に対して6億2000万ドル規模で保証人になることに当初合意した。 だが、貿保とともに保証人になることにしたノルウェー輸出保証公社が手を引いて、10億ドルに対する全額を貿易保険公社が一手に引き受けなければならない状況になった。 貿保の立場では、完工資金100%保証は先例がなかったし、リスク負担もまた相当あるとみて、難色を表わす局面だった。
保証執行決定が遅れて、貿保がこのプロジェクトを原点で再び検討するのではないかという展望が出てきたことはこのためだ。 だが、保証規模が既存10億ドルから7億ドルに減った結果、貿保は当初約束した6億2000万ドルからわずか8000万ドルだけ増えただけに、今は保証決定もより早く下される可能性が大きくなった。
金融圏高位関係者は、“貿保は、当初ソナンゴルのdrill-ship完工資金を100%全部保証するのに相当な負担と感じていた”として“保証規模が3億ドルほど減って、貿保の参加もほとんど仕上げ段階に入った”と話した。
債権団関係者は“ソナンゴルのウェイバー決定の有無と関係なく、事実上drill-ship引き渡しは相当部分可能になることで判断している”として“大宇造船海洋は、ソナンゴルdrill-shipが予想通り9月末引き渡しになれば、不足資金が相当部分解消されるものと見られる”と説明した。