インドネシア、高速鉄道計画見直しへ! | 晴走雨読

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インドネシアの高速鉄道 計画そのものを見直しへ

 日本と中国が受注を目指すインドネシアの高速鉄道計画について、インドネシア政府は、日中双方が提出した案のいずれも財政面の負担が大きく受け入れられないとして、今後、よりコストを抑える方向で高速鉄道の計画そのものを見直す方針を示しました。日中の受注競争は仕切り直しとなった形です。
 インドネシアの首都ジャカルタと東におよそ140キロ離れたバンドンを結ぶ高速鉄道計画を巡っては、日本と中国の間で激しい受注競争が続いていました。
 インドネシア政府は、2日、関係閣僚の会議で日中双方の提出した案を検討し、関係者によりますと、主要閣僚からいずれの案も財政負担が大きすぎるという指摘が出たということです。
 この会議の報告を受けたジョコ大統領は、3日記者団に対し「国家予算を投入せず、融資への政府の保証もしないことを決めた」と述べ、いずれの案も受け入れられないという考えを示しました。
 またナスティオン経済担当調整相は、3日夜、現在の計画より列車の速度を落としてでも、30%から40%安いコストで建設したいと述べ、高速鉄道計画そのものを見直す方針を示しました。
 経済担当調整相は、4日、日中両国の大使に政府の方針を説明するとともに、見直し後の鉄道計画に参入する意向があるか確認したいと話していて、日中の受注競争は仕切り直しとなった形です。

高速鉄道計画 見直しの背景
 インドネシア政府が高速鉄道の計画を見直す方針を示した背景には、多額の財政負担を強いられる高速鉄道が本当に必要なのか疑問視する声が開発の遅れている地方を中心に出ていたことがあります。
 ジョコ大統領は、就任以来、都市部と地方の格差の是正を掲げているだけに、ジャカルタなどの都市部を優先しているという批判を避けたい思惑があったものとみられます。
 また、インドネシアにとって日本は最大の援助国であり、中国は主要な貿易相手国です。
 この春以降、高速鉄道を巡る日中の受注競争が激しくなるなか、ジョコ大統領としては、どちらかを選ぶことで、受注を逃した国との関係を損ないたくないという意向が働いたものとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150904/k10010215681000.html

>ナスティオン経済担当調整相は、3日夜、現在の計画より列車の速度を落としてでも、30%から40%安いコストで建設したいと述べ、高速鉄道計画そのものを見直す方針を示しました。

 おっと!

 インドネシアの高速鉄道計画、ロイターが中国で決まり!みたいな記事を出してましたが・・・

 高速鉄道導入自体を見直して、時速200キロ程度の中速鉄道導入に変更するみたいですな・・・

>インドネシアの首都ジャカルタと東におよそ140キロ離れたバンドンを結ぶ高速鉄道計画を巡っては、日本と中国の間で激しい受注競争が続いていました。

 今回の計画は、首都と140キロの場所をつなぐ鉄道計画・・・

 ずいぶん、短いな・・・

 ちょっと調べてみたら、

http://www.seat61.com/images/Indonesia-train-map.jpg

 あくまでも、国内鉄道の整備計画の第一歩なんだろうね。

>この会議の報告を受けたジョコ大統領は、3日記者団に対し「国家予算を投入せず、融資への政府の保証もしないことを決めた」と述べ、いずれの案も受け入れられないという考えを示しました。

 しかし、インドネシアは国家予算を使わず、政府保証もしないけど、鉄道売れ!と言っているのか?

 これは、日本は受け入れられないよな・・・

 この条件なら、新幹線の輸出より在来線の運航システムを導入して、運行数を増やした方が良いかもね。

 まあ、今後の推移を見守りましょう!