スカボロー問題:フィリピン、最強弁護士に託す! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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フィリピンはアメリカ最強弁護士に託す=中国を初めて国際裁判所に提訴!―米メディア

 2013年10月16日、南シナ海問題をめぐって中国と対立するフィリピンが雇った米ワシントンの弁護士、ポール・ライクラー氏は、人生のかなりの部分を小国と大国が争う裁判に費やしてきた。米メディアの報道をもとに参考消息が伝えた。

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版の14日付報道によれば、同氏は1980年代に起きた訴訟で初めて大きな勝利を収め、世界的な注目を集めた。当時、オランダのハーグにある国際司法裁判所(ICJ)は、米国がニカラグアの反政府ゲリラに軍事支援を行い、左派のサンディニスタ政権を転覆させようとした行為は国際法に違反するとの裁定を下した。こうした経緯もあり、今年に入って国連の仲裁機関に提出されたフィリピンによる中国を訴えた裁判では彼がどう戦うのかが注目されている。

2013年1月、フィリピンは1982年の「国連海洋法条約」に基づき中国を提訴した。中国は同条約の批准国であり、ライクラー氏はフィリピン側を代表する主要弁護士である。報道によれば、中国が国連の司法機関に訴えられるのはこれが初めてであり、中国側は“怒り心頭”だという。中国は南シナ海の領有権問題について、「紛争は棚上げして共同開発を行う」との原則に従い、双方での協議を通じて解決すべきであると主張している。

ライクラー氏は「われわれは中国のような国と対立することの重大性については、当然ながら理解している。もし理解していなかったら、愚かすぎるとしか言いようがない」と語る。国際仲裁裁判所は5人の裁判官で構成される仲裁団を任命し、本案件の処理に関する日程表を公布。フィリピン側は2014年3月30日までに証拠を提出するよう求められている。



>2013年1月、フィリピンは1982年の「国連海洋法条約」に基づき中国を提訴した。

 南シナ海スカボロー礁の領有を巡る問題。

 フィリピンがハーグ国際裁判所に提訴しましたが。

>南シナ海問題をめぐって中国と対立するフィリピンが雇った米ワシントンの弁護士、ポール・ライクラー氏は、人生のかなりの部分を小国と大国が争う裁判に費やしてきた。

 フィリピン側の弁護士として、国際裁判の専門家を雇ったらしい~~。

 是非とも、フィリピンとライクラーくんには頑張って欲しいものだが、勝算はどのくらいなのかな?

尖閣問題解決のヒントになるか? 中国対フィリピン領有権問題の行方

 シナ海をめぐる中国とフィリピンの領有権問題が行き詰まっている。

 先週閉幕した東アジアサミット(EAS)では、フィリピンの同盟国である米国は中立の立場を保った。
 フィリピンは1月、国連海洋法条約に基づき、中国が勝手に主張する「9点破線」は認められないと提訴した。
 一方、中国側は、理由がないとして裁判手続を無視。しかし、国際仲裁裁判所は、5ヶ国の仲裁団を任命し、フィリピンに来年3月30日までに証拠を提出するよう言い渡した。

敏腕弁護士の主張
 外交措置に失敗したフィリピンは行き詰まりを打破するため、米有名法律事務所のポール・ライクラー氏を雇った。同氏はこれまで数々の大国と小国の裁判を扱ってきた人物だ。
 国連海洋法条約では、沿岸国の領海は12海里まで、排他的経済水域は200海里までと定められている。たとえ中国が実質支配を続けても、周囲の資源の権利は限定されるとライクラー氏は主張しているという。
 ただ、法的なことよりも、今や世界第2の経済大国となった中国が国際法に従うのか、自国の目的に適うよう歪曲するのか、フィリピンのような小国をどう扱うかが問題だとウォール・ストリート・ジャーナル紙は指摘した。

フィリピンの勝算は
 中国側の拒否にもかかわらず裁判手続は進行しており、今のところはフィリピンに有利にみえる。しかし国際仲裁裁判所の判決は強制力を持たないため、フィリピンの挑戦は無謀だとウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じている。
 ブログサイト「ローフェア」は、日本やベトナムなど、中国と領土問題で係争中の他国が成り行きを注視しており、フィリピンが勝てば、将来的なアプローチの例となると指摘した。

米国のリバランス政策
 オバマ米大統領は政府閉鎖のため、先週のEASとAPEC首脳会談をキャンセルした。これにより、オバマ政権が2011年に示したアジア機軸戦略に影響するのではとフィリピンは懸念していた。
 米国は複雑なバランスゲームを迫られている。フィリピンへの支援が不足すれば中国勢力に制圧され、支援が過ぎればモラルハザード(規律の欠如)のリスクがあると、ブログサイト「ローフェア」は指摘した。


>中国側の拒否にもかかわらず裁判手続は進行しており、今のところはフィリピンに有利にみえる。しかし国際仲裁裁判所の判決は強制力を持たないため、フィリピンの挑戦は無謀だ

 なるほど。

 判決には強制力がないのだな・・・

 最近、中国は実行支配力を高めるために、コンクリートブロックを設置しており、今後駐屯施設などを建築するのではないかと言われている。

>米国は複雑なバランスゲームを迫られている。フィリピンへの支援が不足すれば中国勢力に制圧され、支援が過ぎればモラルハザード(規律の欠如)のリスクがある

 対して、米国議会は激怒している。

 米国の支援と共に、日本にとっても重要なシーレーンなのだから、安倍ちゃんの外交に期待したい!