欧州委:バンキアなどスペインの4銀行の救済を承認
11月28日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は28日、バンキア など国有化されたスペインの銀行4行の政府による救済を承認した。これで4行は、来月に公的資金注入を受けられる見込みだ。
バンキアとノバガリシア銀行、カタルーニャ銀行はバランスシートを2017年までに、10年の水準から60%以上減らす。不動産向け融資から撤退するとともに、ホールセール事業について制限を受ける。欧州委員会が電子メールで発表した。
同委によれば、3行とバレンシア銀行は370億ユーロ(約3兆9000億円)の救済資金を受け取る。うち180億ユーロはバンキア向け。
アルムニア欧州委員(競争政策担当)は発表文で、欧州委が承認した銀行の再編計画は、金融システムの健全性を高め「スペイン経済が今後成長する中での積極的な役割を果たす土台を作る」と指摘した。
欧州委の承認により、スペインの銀行救済基金である銀行再建基金(FROB)は最大1000億ユーロの支援資金を12月前半には受け取ることができる。スペイン銀行(中央銀行)が27日明らかにしていた。FROBは「必要な企業側の作業が完了し次第」これら銀行の資本を増強するという。
スペイン政府はノバガリシア銀行とカタルーニャ銀行を5年以内に売却するか清算する計画。バレンシア銀行はカイシャバンクが1ユーロで買収することになっている。
必要資本額
再編計画は劣後債保有者の損失負担と不良資産のバッドバンクへの移管を想定している。これらにより、バンキアの必要資本額は179億6000万ユーロ、ノバガリシア銀は54億3000万ユーロ、カタルーニャ銀行は90億8000万ユーロとなる、バレンシア銀行の必要額は45億ユーロ。
アルムニア委員がこの日述べたところによると、約450億ユーロ相当の資産がバッドバンクの「SAREB」に移管される。
バンキアとノバガリシア銀、カタルーニャ銀は部門売却で再編コストの一部を捻出するという。優先株など劣後債務の保有者が損失吸収や費用の一部負担を通じて、スペイン政府による支援の額を約100億ユーロ減らす。救済対象行は買収とクーポン支払い、公的資金を使った積極的な事業展開を禁じられる。
バンコ・カハ3など別の4行の再編計画については、12月20日に判断を示す予定だとアルムニア委員が述べた。
バレンシア銀行にはFROBが45億ユーロを注入した後、FROBが90.9%以上の同行持ち分を1ユーロでカイシャバンクに譲渡する。
>欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は28日、バンキア など国有化されたスペインの銀行4行の政府による救済を承認した。これで4行は、来月に公的資金注入を受けられる見込みだ。
いや~スペインが1000億ユーロの銀行支援を表明したのが6月25日。
オイラの巨象スペインシリーズでは節目のPART50でした!
詳しくはコチラ⇒『巨象スペイン-PART50 正式支援要請』 2012/06/27
支援条件について、さらに緊縮財政しろ!バットバンク作れ!などいろいろ条件が課せられまして・・・
その間には、地方政府が相次いで破綻して、スペイン政府自体支援要請するんじゃないか?と言われましたよね。
ラホイくんの思わせぶりな態度に、いいかげん火遊びはやめる!などとドイツから猛抗議受けたり。
とりあえず、ECBの危機国の国債買い取り政策で、今のところ一息ついてますがけど・・・
いつになったら支援受けられるのかな?という疑問から、早5ヶ月
> 同委によれば、3行とバレンシア銀行は370億ユーロ(約3兆9000億円)の救済資金を受け取る。う
やっと、1000億ユーロ枠のうち370億ユーロの救済を受けるようです。
>スペイン政府はノバガリシア銀行とカタルーニャ銀行を5年以内に売却するか清算する計画。バレンシア銀行はカイシャバンクが1ユーロで買収することになっている。
これを機に、スペイン銀行の再編が進むのでしょうけど、うまく進むのか注目です。