巨象スペイン-PART17 協定違反? | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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スペインが赤字削減目標を緩和、新財政協定の信頼性に疑問符

 [マドリード/ブリュッセル 2日 ロイター] スペインのラホイ首相は2日、2012年の財政赤字削減目標を国内総生産(GDP)比5.8%に設定したことを明らかにした。ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議で述べた。
 先にEUと合意した4.4%の水準から赤字削減目標を緩めており、EU新財政協定の信ぴょう性に疑問符が付く格好となった。
 首相は、財政赤字を2013年にGDP比3%に削減することを引き続き目指しており、今年の目標変更はEU指針の範囲内だと主張。「緊縮策を支持している。財政赤字比率を8.5%から5.8%に引き下げることを目標とすることは、相当な緊縮だ」と述べた。
 欧州連合(EU)加盟27カ国のうち、英国とチェコを除く25カ国はこの日、ユーロ圏の財政規律強化に関する協定に署名。スペインが財政赤字の削減目標を修正したことは、新財政協定に暗い影を落とした。
 ファンロンパイEU大統領とメルケル独首相は、財政危機に陥っているユーロ圏諸国の財政健全化目標に関して柔軟性を持たせるべきではないとしている。
 欧州委のアルタファ報道官は「財政基盤のぜい弱な国による健全化目標の達成は、今後もEUの包括的な危機対策の柱の1つで、信頼向上のカギとなる」と述べた。
 スペインの財政目標修正を受け、同国の長期国債利回りは上昇。スペイン10年債利回りは、昨年8月以来初めてイタリア10年債の利回り水準に並んだ。
 市場では、スペインが調達予定額を上回る国債発行を迫られる可能性があるとの懸念が広がった。
ラホイ首相は選挙期間中、財政赤字比率を4.4%とする目標を厳守する姿勢を示していたが、昨年12月の就任以降、スペイン経済は悪化している。
 低成長や高い失業、高まる社会不安に苦しむEU加盟国が、一段の赤字削減を迫る財政規則を緩和させるのかどうかを見極める上で、スペインはその試金石となっている。
 欧州理事会の外交責任者、トーマス・クラウ氏は、スペインの目標修正に関して、スペイン経済にとっては理にかなった判断かもしれないが、スペインとEUは衝突を回避すべきだったと指摘。新財政協定の「信頼性を損なう第一歩」と批判した。
 スペインはこの日、今年の経済成長率がマイナス1.7%になるとの見通しを示した。
 ラホイ首相は「予算案に盛り込まれる財政赤字の数値について、域内の他の首脳と話すことはない。国家の決定であって、その必要はない。欧州委には4月に報告する」と語った。
これを受け、EUはスペインに対し、新財政協定に下で制裁措置を講じるかどうか判断を迫られる見通し。


 スペインの財政赤字目標緩和に関する詳しい記事を発見!

>首相は、財政赤字を2013年にGDP比3%に削減することを引き続き目指しており、今年の目標変更はEU指針の範囲内だと主張。「緊縮策を支持している。財政赤字比率を8.5%から5.8%に引き下げることを目標とすることは、相当な緊縮だ」

 スペインの今年の財政赤字/GDP比は、EUとの話し合いで4.4%とするとなっていたものを、

 ラホイくんは、

 「今年は厳しいから5.8%にするわ。来年の目標は3%にするから、問題なかろう~~」

 と言っている訳だな。

 さらに!

>ラホイ首相は「予算案に盛り込まれる財政赤字の数値について、域内の他の首脳と話すことはない。国家の決定であって、その必要はない。欧州委には4月に報告する」と語った。

 「予算の作成は国の仕事。他の国の首相と話す事などない。EUには決まったら報告するからいいだろ?」

 と言っている。

 予算作成については正しいのだが、EUで決まった新財政協定違反になるのということに対しては、どうするのかね?

 この問題は、今後注目だなw