ドイツ銀行協会:バーゼルIIIの導入の懸念を発表 | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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ドル再び83円台へ下落、ユーロと豪ドルが軟調

[東京 7日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の84円前半。アジア時間の取引ではユーロや豪ドルが売られ、円買いが対ドルにも波及。ドル/円は一時83.98円と今月1日以来の84円割れとなった。

この日の取引ではユーロが下落。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が、欧州の主要銀行を対象に最近実施された健全性審査(ストレステスト)で、一部銀行がソブリン債の保有高を実態よりも少なく申告していたと報じたことが手掛かり。ユーロ/スイスフランが一段のユーロ売りを誘発するストップロスを巻き込んで1.29スイスフラン前半まで100ポイント超下落したことがきっかけとなり、ユーロ/ドルも朝方の1.28ドル後半から一時1.2781ドルまで100ポイント弱、ユーロ/円も107.43円まで90銭超売られた。

市場ではユーロが売られた要因として、ドイツ銀行協会が6日、新たな銀行規制であるバーゼルIIIの導入に向けて、独大手銀10行が1050億ユーロの追加資本が必要になる可能性があるとの見解を示したこと、アイルランドの金融機関をめぐる懸念などを指摘する声もあった。

アイルランドではレニハン財務相が同日、国有化したアングロ・アイリッシュ銀行[ANGIB.UL]は清算も選択肢のひとつとの見解を示したうえで、そのコストについて「対応可能だ」と発言したが、アングロ・アイリッシュの救済コスト増大はアイルランドの信用力に対する大きな脅威だとして、アナリストの間では同国がギリシャに続く次のユーロ圏問題になる可能性を懸念する声が上がっている。

豪ドルも軟調。予想通り政策金利の据え置きを決めたオーストラリア準備銀行(中央銀行)が発表した声明が、世界の見通しは幾分不透明で、住宅価格の上方圧力は緩和したとするなど「ややハト派な印象」(外銀)で、豪金利先物市場では将来の利上げ見通しが小幅に後退。豪労働党政権が政権維持に必要な独立系議員の支持を獲得したことで、労働党が前向きな姿勢を示している資源税が導入される可能性が高まったことなども話題となった。

豪ドル/米ドルは一時0.9118ドルと朝方の高値から60ポイント超、豪ドル/円は76円半ばまで同60銭超売られた。

対ユーロや豪ドルで進んだ円高が波及する形で、ドル/円は午後3時過ぎの取引で一時83.98円まで下落。1日以来の84円割れとなった。

日銀はきょうの金融政策決定会合で、市場予想通り政策金利の現状維持を全員一致で決めた。声明では、リスク要因として米経済を中心とする先行きの不確実性の高まりに加えそれを背景に「為替相場や株価の不安定な動きが続くもとで、経済の下振れリスクに注意が必要」とした。市場では「円高が強くけん制されたわけではない」(別の外銀)ことが、円が上昇する一因になったとの声もあった。

(ロイター 基太村真司記者)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100907-00000161-reu-bus_all

おっと、ついに1ドル=83円台突入ですな・・・

朝から、欧州での悲観記事が出まくりでしたから、円高進むだろうなと注視してました。

>米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が、欧州の主要銀行を対象に最近実施された健全性審査(ストレステスト)で、一部銀行がソブリン債の保有高を実態よりも少なく申告していたと報じたことが手掛かり。

この記事は、まあ当たり前だろうと感じましたが、

>ドイツ銀行協会が6日、新たな銀行規制であるバーゼルIIIの導入に向けて、独大手銀10行が1050億ユーロの追加資本が必要になる可能性があるとの見解を示したこと

このバーゼルⅢの記事には、かなり驚きましたよ!

PⅡGSに対する不安なんて、全く改善していない現状で、バーゼルIIIに関する規定が流れるなんて、かなり危険じゃねえかと感じますよね。

自己資本比率の引き締めなんて発表したら、そりゃ~金融機関は大騒ぎですよ!

今後も、注目です。